キューブリックに運転手として雇われ、そのうち身の回りの雑事もろもろもしょい込む羽目になったイタリア人エミリオ・ダレッサンドロを描くドキュメンタリー。
キューブリックが車に乗るときには必ずヘルメットをかぶるとか運転手に何キロ以上は出させないとかあることないこと取沙汰さされていたわけだが、キューブリックが電話かけながら運転したもので追突事故を起こしたというエピソードが語られる。
単純にワーカホリックなもので運転に集中できないということか。
キューブリックの秘書兼助監督のレオン・ヴィタリを扱った「キューブリックに魅せられた男」でも気になったが、こうまでとことん人を使う雇い主に会うと家族は大変ではないかと思っていたら案の定。
「魅せられた男」ではヴィタリの妻たちは出てこなかったけれど、ここではエミリオの妻が夫と同じくらいの比重で現れる。
キューブリックはとにかく一週間七日、一日二十四時間電話とメモでエミリオに指示を出してきて、家族との時間がとれないと妻が文句を言ってケンカになっているところにも電話してきて、それだったらエミリオと私の間にホットラインを引けばいいと言い出し、なんと実行してしまう。
天然のエゴイストというか。
いったん故郷イタリアに戻った夫妻が孫に会いに久しぶりにイギリスに戻って観光を兼ねてキューブリックに会いに行くと、なんだかんだいって二年も足止めをくってしまうというのもすごい。
手放したくない人間は本当に手放さないのだな。
それでも晩年健康が衰えて、それでも「アイズ・ワイド・シャット」をともかく完成させるのもすごい。
キューブリックが車に乗るときには必ずヘルメットをかぶるとか運転手に何キロ以上は出させないとかあることないこと取沙汰さされていたわけだが、キューブリックが電話かけながら運転したもので追突事故を起こしたというエピソードが語られる。
単純にワーカホリックなもので運転に集中できないということか。
キューブリックの秘書兼助監督のレオン・ヴィタリを扱った「キューブリックに魅せられた男」でも気になったが、こうまでとことん人を使う雇い主に会うと家族は大変ではないかと思っていたら案の定。
「魅せられた男」ではヴィタリの妻たちは出てこなかったけれど、ここではエミリオの妻が夫と同じくらいの比重で現れる。
キューブリックはとにかく一週間七日、一日二十四時間電話とメモでエミリオに指示を出してきて、家族との時間がとれないと妻が文句を言ってケンカになっているところにも電話してきて、それだったらエミリオと私の間にホットラインを引けばいいと言い出し、なんと実行してしまう。
天然のエゴイストというか。
いったん故郷イタリアに戻った夫妻が孫に会いに久しぶりにイギリスに戻って観光を兼ねてキューブリックに会いに行くと、なんだかんだいって二年も足止めをくってしまうというのもすごい。
手放したくない人間は本当に手放さないのだな。
それでも晩年健康が衰えて、それでも「アイズ・ワイド・シャット」をともかく完成させるのもすごい。
ペットたちを可愛がるのはもちろん、そのままだと殺されそうな動物を助けるのも奔走する(というよりエミリオを奔走させる)姿も語られる。