タイトルは60歳過ぎなのを38歳と偽って詐欺を繰り返していた詐欺師の実話をもとにしたからだが、
浅田美代子は1956年なので実年齢も還暦過ぎな一方で今でも可愛く見えるのを生かしたキャスティング、というか、もとからこのキャスティングありきの企画(樹木希林)ということになる。
詐欺師というのは詐欺師に見えていてはおかしいわけで、そうい
う意味でも意外なようで適役。
いかにもなイメージチェンジというわけでもない。
被害者たちが集まって責め立てても平然としてむしろ被害者面するあたり、政治家みたい。
佐伯日菜子がホラーとはまたチガッタ意味でコワい。
エンドタイトルで流れる実際の被害者たちの声が意外とのんきだったり他人事みたいなのが面白い。