prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「女王陛下の007」

2020年09月13日 | 映画
ジョージ・レーゼンビーが唯一ボンドをつとめた007。

ショーン・コネリーのイメージがすっかり定着したところに二代目として代わって出てきたものだから、公開当時はさんざんな評判で一作だけのお勤めになったが(このあと「ダイヤモンドは永遠に」でコネリーが再登板する)、何人もの俳優がボンドを演じた今見るとそれほど違和感はない。

これはないだろと思うようなラストは知ってて見るとそこまでひどくないのではないかとも思ったが、やはりわざわざカタルシスぶち壊すことないだろというのが正直なところ。時代的にニューシネマっぽくすら感じられる。
この路線をやめたから今でも続いているとはいえる。

雪山を舞台にしたスキーやボブスレーを使ったアクションは今でも見ごたえあるし、基地襲撃シーンは「インセプション」が真似したのではないかと思わせる。

偶然だが、ヒロインの「ゲーム・オブ・スローンズ」などでもずっと活動していたダイアナ・リグが先日亡くなった。
ボンドガールというより、そう言った方がふさわしいし、それが狙いでもあるだろう。この路線変更も早すぎた。