「藍色夏恋」の易智言 (イー・ツーイェン)監督初の3DCGアニメ。
レジ袋や使い切ったスプレー缶などのゴミたちがキャラクターとして登場するが、モノそのまんまで特に擬人化はしていない。
それでいてレジ袋の二つの持ち手が下にくると脚のように、上にくると腕のように見えたりする。
唯一の人間型のキャラクターが悪役というのがアイロニカル。
もともと初めからアニメにするつもりだったわけではなく、製作を開始してからゴミがキャラクターとして機能するからというのでアニメにしたという。
苛められっ子で自信を持てず自分をゴミのように思っている少年が本当のゴミが生きている世界に入り込んで、葛藤の末、自分はゴミではないと肯定して戻ってくる。
途中でゴミたちに対しておまえたちは(おそらく自分も)ただのゴミじゃないかと毒づくのがいかにもありそう。
台湾文化センターによる無料(太っ腹)配信によるイベント。
配信のあとに江口洋子(台湾映画コーディネーター)氏による、女優出身のプロデューサー・李烈(リー・リエ、声の出演もしている)と監督の企画開発のプロセスなどの解説あり。
脚本のコンペなんていうのがあるのね。