12時間ごとに魂=意識が次々と別の人間に移ってしまうという奇妙な症状に見舞われ、その上過去の記憶が失われていて自分が何者なのかわからない男ユン⋅ゲサンが、自分が何者なのかを探し求めるのと共にわけのわからない暴力沙汰に巻き込まれ、更に腕っぷしの強い謎の美人イム⋅ジヨン(魅力的)が敵か味方かわからないままに絡む。
ユン⋅ゲサンの顔と今取りついている男の顔とが交互に出てきて、当人の意識にある顔と客観的に見た時の顔(鏡に写った顔を含む)とが別物であることが示されるわけだけれど、かなりややこしい。
わからなさがスリルに傾くのと混乱に傾くのと剣が峰を歩くみたいな展開。
次々と乗り移っていく男たちにある法則があるのがだんだんわかってくる構成で、なぜそういう症状に見舞われたのかという理由付けはおよそ荒唐無稽なのだけれど、それなりに前記の法則と、美人との関係につながってきて、うまく(強引に)まとめる。
カーアクションや銃撃戦、肉弾戦の激しさ共々リクツより力技。
なんだかハリウッドでリメイクされそうなアイデアストーリー。「メメント」っぽいか。