prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「女子高生に殺されたい」

2022年04月24日 | 映画
自分の死に方は自分で決めたいというもっともらしいけれど、とんでもなく変態的ではた迷惑でもある欲望を妙に冷静に計画的に進めていくのと、主に元カノが軸になってそれを阻止しようとするのと、偶然で計画が狂うのと同時に捌くのが芸の域に入ってきている。

窓の外に赤と青の二つの風船がペアのように浮かんできて止まり、片方が自然に割れるともう片方がそのまま上昇して見えなくなるのが、窓の中の元カノ元カレ同士の男女の関係のメタファーになっている。
どうやって片方だけ割ったかな。

エンドタイトル後に原作者古谷兎丸によるペンタブレットによる作画の映像が見られる。
劇場用特別映像というけれど、DVDに収録されないのだろうか。ちょっと考えにくいのだが。