三人の男と一人の女の四人の四十年を描くのだが、イタリア現代史が絡むありがちな作りかと思うとそちらは割と軽い。
あまりドラマチックではなく、さらさらといつの間にか時間が経ってしまったような描き方。
首相が誘拐されたり暗殺されたりした70年代みたいな激動は少ないせいか(しかし首相が殺されたどこかの国は激動って感じではないが)。
国内の変化が微風のようなのに対して、アメリカの同時多発テロがわがことのように描かれたり日本の感覚に近い感じもする。
今どきのフェミニズムにはまあ無関心な感じ。
男三人に女一人と、他の女性キャラクターもいるのだがマドンナはひとりだけ設定するセンスも日本みたい。