東出昌大の家の前にいつも黄色い風船を浮かんでいるのだが(わざわざセリフで「幸福の黄色いハンカチ」みたいと言う、出しておく意味もだいたい同じ)ヤボを言うけれども 風船につめるヘリウムガスは少しずつ抜けて空気と入れ替わってしまうのでそんなに長いこと浮力を保ってやれるものではないんだけどな、と気になった。
と思ったらラストの方で複数風船を用意していたのがわかるのだけれど、ちょっと遅い。
東出の家庭の事情の説明を回想で処理するのはどうも平凡で ぱっとしない。
瀬戸内海の風景はきれい。小林薫が入院する病院の屋上がピンク色というのが何か印象的。
もらった魚を煮付けにするところとか 何かのピカタを作る料理の描写はあるんだけれど、何をどう料理しているのかというあたりが 具体性にやや欠ける。もうちょっと丁寧に描いたらずいぶん膨らみが出たと思うだが。
三浦透子と東出がいつも自然とつるむようになるのが仲間の若い者のやきもちを焼くのがコメディリリーフになってるんだけれどもあまり色模様にはならない。今の東出だと余計なことが気になりそうなのをスルーした感じ。