それも会話がかみ合うのではなく、すれ違ったり一方的に喋りまくったり、ジョブズは側近にあなたはしきりと認知フィールドが歪んでいると言われるが、まるで他人のこと(娘まで!)が頭に浮かばず想像もつかず自分の認知の範囲に閉じこもってそのバイアスの中でしか人や出来事を考えられない人間として描かれる。
だから他人の協力や貢献も平気で無視して怒らせるが、自分が解任されたことはしつこく覚えている。
ある意味ジョブズに限ったことでなく、こういう歪んだ認知フィールドに籠っている人間は多いなと思わせる。IT時代になって増えたような気もするが、目立つようになっただけかもしれない。あるいはIT時代にはこういう古典的なコミュニケーション能力が欠けた人間でも成功できるという事例とも思える。
カラー・デザインが非常に凝っていて、時代に応じて撮影をフィルムにしたりデジタルにしたりしてテクスチュアを変えている工夫も見もの。
とはいえ、こう喋りづめだと正直ちとかったるい。機会があったら、吹き替えで見たい。
(☆☆☆)
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映画『スティーブ・ジョブズ』 - シネマトゥデイ