prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

5月17日(木)のつぶやき その1

2018年05月18日 | Weblog

「ホース・ソルジャー」

2018年05月17日 | 映画
「ランボー3 怒りのアフガン」が作られたのが1988年だからちょうど30年前。
ソ連の崩壊前で、アフガンを舞台に米ソ決戦が繰り広げられ、アフガンの現地人ムジャヒディン(ジハードを行う者)がランボーと協力してソ連と戦うという、今見ると皮肉としか言いようのない設定だった。
ただ馬に乗って疾駆する戦闘シーンが魅力的なのは今回と一緒。

アメリカはその後、ムジャヒディンをフセインやビンラディンと同様に怒らせ敵にまわすわけで、今回はアフガンの一部族がアメリカ軍人と一応の協力を結ぶけれど、さすがに描き方には慎重になっている。

ナヴィド・ネバーガンの現地部族の長ドスタム将軍の「アメリカもここ(アフガン)では部族のひとつに過ぎない。留まって憎まれるか、去って臆病者と呼ばれるか」といった身も蓋もないセリフが上手い。原作というか、実際にどの程度そういう表現があるのだろうか。

馬に乗って疾駆する姿というのはアメリカ人にしてみれば西部劇の騎兵隊のイメージで、戦車の間を縫って騎兵が突っ走る画というのは爽快さと重量感の共にすぐれて魅力的だが、さすがに前ほどアメリカ万歳的なニュアンスを出すのには慎重になっている。

クリス・ヘムスワースの主人公は実戦の経験がないのに、というよりだからこそ実戦に参加していくと考えていいのだろう。
将軍のセリフに含蓄に富んだものが多く、おまえは兵士であって戦士ではない、というやり取りが印象的。
(☆☆☆★★)

「ホース・ソルジャー」 公式ホームページ

「ホース・ソルジャー」 - 映画.com

本ホームページ

5月16日(水)のつぶやき

2018年05月17日 | Weblog

5月15日(火)のつぶやき

2018年05月16日 | Weblog

「あゝ、荒野 」

2018年05月16日 | 映画
前後編合わせて五時間を超す大長編なのだけれど、前編封切りと同時に日本映画専門チャンネルでテレビのミニシリーズの体裁で放映される、という変則的な公開のされ方をして、しかもテレビ版の方にしかない特別映像というのがあるという触れ込みなので、劇場に見に行くべきなのかどうか、考えてしまった。
で、結局劇場では見逃し、テレビで見ることになった。

そんなにこだわることではないのかもしれないが、五時間以上拘束されるのに、両方のバージョンを見比べるいうのは勘弁してもらいたい。

ドローン、徴兵制 東京電力らしき事故をおこした大企業など現代化されている一方自殺防止に土方巽の暗黒舞踏みたいな白塗りの集団が混ざったり、寺山修司の原作は70年代の「あしたのジョー」的なテイストもあるボクシングものと思しいが、ああいうストレートなハングリー精神というのを再現するわけではなく現代と直結した形で盛り込んでいる。
水と油という感じと、閉塞感と開放感の往来といった表現としてうまくいっているのと、両方。

「あゝ、荒野 」 公式ホームページ



本ホームページ


あゝ、荒野 (特装版) Blu-ray BOX
クリエーター情報なし
バップ

「追跡」

2018年05月15日 | 映画
ブレイク・エドワーズというと「ピンクパンサー」をはじめとするコメディか「ティファニーで朝食を」をはじめとするロマンチックな映画の監督という印象が強いが、フィルモグラフィを見ると本格的サスペンスものである本作とアルコール依存症を扱ったシリアスドラマ「酒とバラの日々」を続けて作っている1962~63年あたりだけ異色。

共にリー・レミック主演というのが共通している。目が大きくてペールブルーで、白黒画面で見るとガラス玉をはめ込んだみたいに不安げな感じになる。
すこぶる美人なので危機に陥った時ハラハラするし、冒頭7分のクロースアップの連続を持たせる演技賞も確か。

グレン・フォードのFBI捜査官が半ば主役でもあって出番多いのがやや焦点をぼやかした感もある。
フィリップ・ラスロップの白黒撮影が素晴らしい。クライマックスが犯人の住環境含めて「ダーティハリー」なんですね。

原作・脚本がThe Gordonsなっているが、これは夫のGordon Gordon(なんて名前だ)と妻のMildred Gordonの共同ペンネーム。テレビの仕事がほとんどで、映画はこれ以外に「シャム猫FBI/ニャンタッチャブル」があるくらい。


5月14日(月)のつぶやき

2018年05月15日 | Weblog

「娼年」

2018年05月14日 | 映画
これだけセックスシーンの前にそのたびにきちんとコンドームをつけているの見せる映画は珍しいのではないだろうか
コンドームをつけるのは避妊と性病防止の両方あるわけだが、性交する大勢の女性達を妊娠させないという気遣いの表現という感じがする。

これが例えば女性向け AV だとコンドームの装着についていってどんな具合に描いているなのだろう見たことがないから分からないが、気になった。
また場内の大半を占めていた女性客にはどう映ったのかも。

あれだけ大勢の女性を相手にしているのに、カサノバやドンファンと言った漁色家の印象が全くと言っていい位ない。
しきりと「普通」の男の子と形容されるし、松坂桃李はイケメンにも関わらず一方で常識の範囲をいい意味で逸脱しない。

テレビやグラビアで見られるようなつるつるした若い女の子たちとはまた別の、経験を積んだと言うか年輪を重ねたというか、あるいはとうの立ったいわれるような女優たちにそれぞれに役としても芝居としても性的見せ場を用意しているのは近頃の日本映画では珍しい。

役者たちによっては、ずいぶんリスキーなシーンを逃げずごまかさず演じおおしたのは立派。

少し気になったのは性器を指で激しく摩擦するのが実際には痛くてかなわないというAV 女優の発言を見たような気がするので、あれでいいのだろうかと思ったこと。

ラストがちょっとあまりも綺麗にまとまりすぎているのが欲を言いたい気もする。

撮影・美術がすこぶるシャープ。都内のさまざまな場所に出没するのにいちいちタイトルで示すのが土地勘を刺激する感じ。

主人公の大学生が最近珍しい本棚に本をびっしり埋め、エロスに関する哲学書(「パイドロス」)を愛読しているといった設定が珍しい。
(☆☆☆★★)

「娼年」 公式ホームページ

「娼年」 - 映画.com

本ホームページ

5月13日(日)のつぶやき

2018年05月14日 | Weblog

「ザ・ラスト・ウォリアー」

2018年05月13日 | 映画
ニュージーランドの先住民マオリの、白人たちがやってくる前の時代のバトルを描く。
言葉も英語ではなくマオリ語で全編通しているのがリアリズムというだけでなく、「ダンス・ウィズ・ザ・ウルブス」のように白人がもたらした以外の世界を提示しようとしているよう。
「アポカリプト」の世界に近いが、白人はまったく出てこない。

ただ映像技術や戦いの振り付けには良くも悪くも現代映画的な精練された感じは混ざってしまう。

「ザ・ラスト・ウォーリアー」 予告編

「ザ・ラスト・ウォーリアー」 - 映画.com

本ホームページ

5月12日(土)のつぶやき

2018年05月13日 | Weblog

「レディ・プレイヤー1」

2018年05月12日 | 映画
面白いのだけれど、あんまり出てくるサブカルチャーのアイテムが多すぎて把握しきれず目が回った。

そこまで詳しくないし愛着も特にあるわけではない人間とすると疎外感みたいなものも一方で少し覚えるのだな。

斬られたVR中のキャラクターから血ならぬコインが噴出するというイメージは相当に皮肉なのではないか。
(☆☆☆★)

レディ・プレイヤー1 公式ホームページ

レディ・プレイヤー1 - 映画.com

本ホームページ

5月11日(金)のつぶやき

2018年05月12日 | Weblog

5月10日(木)のつぶやき

2018年05月11日 | Weblog

5月9日(水)のつぶやき

2018年05月10日 | Weblog