今日のフォト。 今年の紅葉、どこへ行こうかな?と
ずっと考えていて、昔みたいに1日で何ヶ所も
紅葉の名所を 駆け回れなくなりました。
そこで、じっくり腰を下ろして、撮りたいというか
「侘・寂」を感じながら、秋に向き合いたいというか
自分の体が、衰えてきたというか・・・(笑)
新幹線ののぞみ号では、走れなくなり
各駅停車の写真撮影です。
ここは、奈良県桜井市の長谷寺。
とりわけ春の牡丹が有名で
私は、秋に訪れたのは、今回が初めてでした。
本堂まで続く登廊(のぼりろう)は、重要文化財。
登廊の長さは108間(約200m)、石段は399段。
石段を上りながら 108つの煩悩を落としてゆき
399段を上り400段目、四(死)を越えたところで
本尊十一面観音に、出会えます。
屋根のある登廊を 399段上ってゆく。
一歩ずつ、ゆっくりと、煩悩を落としながら。
ようやく国宝の本堂にたどり着き、本尊十一面観音を拝む。
(本尊十一面観音の撮影は禁止)
こちらは、「賓頭盧(びんづる)尊者像」
通称、お賓頭盧(びんづる)様と呼ばれ、撫で仏です。
病気のある人は、患っている部分と同じ場所を撫でた手で
自分の体の悪いところを撫でると、その病気が平癒する。
と、伝えられています。
春は、若葉の翠色(みどりいろ)
秋は、もみじの紅色(くれないいろ)
お賓頭盧様を参拝する人が、後を絶ちません。
これまで、たくさんの人々の病気を
治してくれたことでしょう。
国宝の本堂は、断崖絶壁に建つ、懸造り(舞台造り)
京都の清水寺も、同じ建築方法の懸造り(舞台造り)です。
本堂からの眺めは、圧巻のもみじ色です。
今年のもみじは、奈良県長谷寺しか行かなかったけれど
ゆるり奈良旅、楽しんできました。