文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

アメリカでの著作権感覚の不思議さ

2009-07-10 22:59:59 | オピニオン
 ネットで面白いニュースを見つけた。

<「着メロを鳴らすのは演奏、著作権料が必要」と著作権者団体が主張:IT Media News>である。

 もちろん日本の話ではない。アメリカの話である。「米作曲家・作家・出版社協会(ASCAP)」が、連邦裁判所に対し、公の場で着メロを鳴らす行為が興業にあたるとして著作権法に違反しているとの申し立てを行ったということだ。

 よその国ながら開いた口がふさがらないとはこのことだろう。着メロが公の場で鳴ることは、着メロ業者に著作権の使用許諾を与えた時に、当然想定される範囲である。むしろ、そのような使い方が普通であるので、着メロ業者に許諾するということは、そのような使い方も含めて使用権を許諾したと見るべきだろう。また、興業と呼ぶには、聴衆に聞かせようとする意図があるということが前提ではないだろうか。

 われわれの感覚では、信じられない行為である。こんなアメリカンな感覚がいつの間にかグローバルスタンダードのようになってしまうのは勘弁してほしいものだ。

 (応援クリックお願いします。) ⇒ 人気ブログランキング 


 「時空の流離人(風と雲の郷 本館)」はこちら 

 「本の宇宙(そら)」(風と雲の郷 貴賓館)はこちら 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする