文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

ゆるキャン△ 4,5

2025-02-07 17:50:32 | 書評:その他


 女子高生たちの繰り広げるゆるゆるキャンプ物語、大人気のゆるキャン△の4,5巻。静岡県から山梨県に越してきた各務原なでしこが、彼女が入った本栖高校の野外活動サークル(通称野クル)の大垣千明、犬山あおいやソロキャンパーの志摩リン、帰宅部の斉藤恵那たちとユルユルキャンプを行うお話である。出てくる女子高生たちが、なんとも愉快なのだ。

 印象に残ったのは、次のエピソード。まず4巻だが、ついに野クルに顧問が出来た。グビ姉こと鳥羽先生だ。酒が手放せないキャラとして描かれているが、アル中は大丈夫なのだろうか。ちょっと気がかりである(笑)

 5巻ではリンちゃんが雪で原付では身延へ帰れなくなり、ちょうどなでしこが浜松のおばあちゃんのところに行くので、そちらに。

 浜松と言えばうなぎだが、なでしこと一緒に入ったうなぎ屋でその値段にびっくり。持ち合わせではぜんぜん足らないのだ。血の気が引くリンちゃんだが、実はなでしこパパがうなぎをリンちゃんに食べさせるために、なでしこにお金を持たせていたので、りんちゃん無事に浜松のうなぎを味わえた。

 なでしこのおばあちゃんちでなでしこの幼馴染の土岐綾乃と知り合う。二人はバイク仲間として、結構気が合うようだ。二人のバイク旅行なんかありそうな予感。
☆☆☆☆










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落日のパトス16

2025-02-05 12:54:40 | 書評:その他

 この作品は、(元)女性教師と(元)教え子の禁断の愛?を描いたものだ。漫画家をやっている青年藤原秋の隣に歳の差夫婦が引っ越してくる。その妻の方が秋の高校時代の教師仲井間真(旧姓 祐生)だった。(BLとかじゃないので、ダンナの方ではないので念のため。)

 この真先生、あの道はダンナだけしか知らないが、歳の差婚だけあって欲求不満気味。本人がエロいということもあるが、たぶん今がその道の盛りなのだろう。でも旦那はあまり相手にしてくれない。今回も久しぶりにダンナといっしょにクリスマスと喜んでいたのだが、なんとドタキャン。

 そんなことが積み重なり、秋と真は次第にいい中に。いろいろエロいことはやっているが、1線は超えていない。越えそうで超えないというのが艶々さんの芸風? でも最後に一気に・・・。今回もそういう展開なのだろうか。

 秋の担当編集者の宮ヒナコ。彼女もなかなかぶっ飛んでいるのだが、今回も取材で愛知県まで秋と真の不倫旅行を計画している。「も」と書いたのは、前回も不倫旅行を計画し、秋と真はあわやというところまで行ったのだが、隣室で寝ていたヒナコの何かに呪われてるんじゃないかというような寝相の悪さで、何もなかった。

 今回真はライバル?で、秋の大学時代の後輩で漫画家の神保まさみに声をかけている。果たして勝つ?のはどちらか(笑)
☆☆☆☆








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なんでここに先生が!? 11,12

2025-01-26 15:50:37 | 書評:その他

 男子高校生と女性教師とのラブコメを描いた、「なんでここに先生が!?」のシリーズもとうとう完結。なお、アニメでも2019年に放映されている。

 実はこのシリーズ、作者の病気により2020年に第11巻が発行されてから長い間休載となっていた。やっと12巻が出たと思ったら完結。好きな作品だったので残念である。

 さて今回のカップルは小林翔凛(こばやししょうりん)という高校三年生の少年と皆本瑞稀という金髪で青い目で母親が外国人の先生。もちろん美人教師だが小林少年、そこに惚れた訳ではない。実は皆本先生、昔ミナトというペンネームで漫画を描いていたが、酷評の嵐ですっかりトラウマになっていた。小林少年は、たまたまその漫画を読んですっかりミナトのファンになり、将来は漫画の編集者を目指すようになった。

 実は小林少年の家は医者の家系で、漫画などは禁止。でも自分の夢をかなえたいと転校までして編集者を目指す。小林少年は、彼を医者の道に進ませたい父親と勝負をすることになったが果たしてその結果は?

 これで終わりということもあってか、いつもよりエロシーンが多いような気がする(笑)。これも読者サービスか?(もちろん本番などもってのほか。エロいけど笑えるシーンばかりだ。)

 面白いのは、小林少年の従姉の漫画編集者の川上楓。裸族であり、家では誰がいても基本的に全裸で過ごしている。さすがにこんな人いねーよと言いそうになるが、よほどエアコンなんかで温度調節のいい家に住んでいるんだな。
☆☆☆☆☆










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ゆるキャン△ 2,3

2025-01-24 15:32:05 | 書評:その他


 アニメにもなった人気のゆるキャン△の2,3巻。静岡県から山梨県に越してきた各務原なでしこが、彼女が入った本栖高校の野外活動サークル(通称野クル)の大垣千明、犬山あおいやソロキャンパーの志摩リン、帰宅部の斉藤恵那たちとユルユルキャンプを行うお話である。特に大きな事件が起こる訳ではないが、なぜか物語の中に引き込まれてしまう。

 印象に残ったことを記すと、第2巻では後に野クルの顧問となるグビ姉こと鳥羽美波先生との出会い。妹の涼子と一緒にキャンプに来ていたのだが、泥酔していてただの酔っぱらい。これが日常のようだ。でも飲んでさえいなければキレイで優しそうな先生に見える。

 第3巻ではなでしこが風邪を引いて千秋がお見舞いに持ってきた山梨名物のほうとう。最初はほうとうの麺を置いて帰るつもりだたのだが、気が付けば相模原家全員の分をつくることに。しかし千秋も梨っ子とはいっても、自分でほうとうを作ったことはない。そこで頼りになるのがネットのレシピ。果たして出来具合はどうなるのか。
☆☆☆☆







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放課後ていぼう日誌 13

2025-01-23 01:54:18 | 書評:その他

 これが「放課後ていぼう日誌」の今のところの最新刊。熊元県立海野高校の謎の部活「ていぼう部」の活動を描いたものである。主人公は都会から越してきた1年の鶴木陽渚がどんどん釣りの愉しさに目覚めていくというものだ。ちなみにこのていぼう部、部員は陽渚を含めて4人しかおらず全員が女子なのだ。

 この海野高校別に女子高というわけではなく、ちゃんと男子学生も在籍している。ていぼう部の面々は、部長で3年の黒岩悠希、魚屋の娘で釣りに関する知識が豊富な2年の大野真、そして1年は陽渚の幼馴染の帆高夏海と陽渚の二人。顧問は養護教諭の小谷さやか。さやか先生が実家の稲刈りのために参加できないので、代わりに前部長の湯浦しずくが引率する形だ。

 今回行くところは同じ町内にある海釣りランド。狙うはカワハギ。問題はこのゆらさんがカエルやヘビなんかを食べるサバイバーというところ。今回もアジの口の中にいる寄生虫・ウオノエを揚げると美味しいと言って陽渚に引かれている。

 さて、カワハギの釣り方についてネットで予習する陽渚だが、果たしてその結果は?
☆☆☆☆







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仕掛人藤枝梅安1

2024-11-28 17:53:02 | 書評:その他

 テレビの必殺シリーズの顔といえば、故藤田まことさんの中村主水を連想する人が多いと思うが、実は故緒形拳さん、林与一さん主演による「必殺仕事人」を嚆矢とする。調べてみると1972年9月から1973年4月に放映されていたので、若い人には知らない人が多いと思うが、その後映画もつくられたので、もしかしたらそちらの方で知っているかもしれない。

 藤枝梅安とは故緒形拳さんが演じていた殺し屋である。殺し屋というのは裏の顔で表の顔は腕はいいが不愛想な針医者である。この梅安の手口というのが針で延髄を刺すというもの。ただしこの第1巻ではかならずしも延髄というわけではなく、心臓を狙ったものもいくつか見られる。

 テレビドラマの仕掛人の方はどうだったか覚えていないが、この作品では仕掛人は「蔓」と呼ばれる顔役からの依頼で殺しを行うのだ。顔役に依頼する者は「起り」という。

 仕掛人には「起り」の情報は知らされない。誰から頼まれたのかは分からないのだ。ただどこのだれを仕掛けてくれと言われるだけだ。だから仕掛ける相手が善人か悪人か分からない。確か中村主水たち仕事人は、背景を調べて相手を選らんでいたと思う。つまり隠れたテーマとして勧善懲悪があったように思う。一方この仕掛人の方は、依頼を受ければ相手かまわずという感じだ。結果として悪人が多いが、善人を手にかけることもある。それが第1話によく表れている。

 絵柄はいわゆる「劇画調」で最近の主流と比べると若い人はちょっと違和感を感じるかもしれない。しかし、そのタッチが梅安さんとよく合っていると思う。
☆☆☆☆









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鉄鉢と魚籃と――其中日記から――

2024-11-26 11:25:14 | 書評:その他

 山頭火は昭和7年から13年まで小郡(現山口市小郡)にある「其中庵」ですごした。そこで書いた日記が「其中日記」である。私は小郡(現新山口駅)にはよく行くのだが、残念ながら其中庵を訪れたことはない。地図で見ると、それほど新山口駅から離れていない。後学のために一度訪れてみたいものだ。

 さて本書であるが、本書は副題に「其中日記から」とあるが、日記に書かれたものをそのまま載せたものではない。日記を元に書き直したエッセイであり「層雲 昭和十年十月号」に掲載したものだ。層雲とは自由律俳句の俳誌で荻原井泉水の経営・編集で創刊したものだ。

 「其中日記」は青空文庫で全16巻(13巻、14巻は、(十三)と(十三の続)となっているので、「其中日記」としては十五まで)もある。この作品は「其中日記」のどれに当たるのだろう。色々調べてみるとこの作品は昭和10年に書かれた「其中日記(八)」に当たるようである。

 描かれているのは9月3日から5日の3日間。別に大きな出来事がある訳でもなく、今で言うスローライフの毎日。貧乏暮らしだが、山頭火の日常が伺えるようである。
☆☆☆







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砂の薔薇1-3

2024-11-21 18:08:47 | 書評:その他



 最近新谷かおるさんの漫画がマイブームだ。新谷さんは1951年生れで現在73歳らしい。ちなみに奥さんは漫画家の佐伯かよのさんである。なんと少女漫画家志望だったらしく、デビュー作も少女漫画である。残念なことに2017年に休筆宣言をしたというからもう新作は読めないかもしれない(一応一時休筆と言うことにはなっているようだが)。

 さて本書の方だが、主人公は真理子・ローズバンク(マリー:純粋の日本人だが、米国人の夫と結婚してローズバンクという名字になった)テロ専門の民間傭兵組織CAT(Counter Attack Terrorism Tactical Organization)のディビジョンMの美貌の指揮官である。この組織の実行部隊は女性部隊のセクションFと男性部隊のセクションMに分かれており、それぞれいくつかのディビジョンと呼ばれる部隊に分かれている。

 彼女は「薔薇のマリー」と呼ばれているが、それは左胸に薔薇を彷彿させる傷跡があることによる。この傷跡は夫と息子を亡くしたときについた。

 マリーは、最愛の夫ハロルドと息子ティミーに囲まれ幸せに暮らして居た。しかし、テロによって夫と息子を奪われる。これが彼女がCATに入った理由だ。テロを憎むのは分かるがテロ専門の傭兵部隊に入ろうというのはあまりいないだろうと思う。

 マリーの舞台は女性だけからなっており、テロ組織に立ち向かう。アマゾネスという連中もいるくらいだから、強い女性ばかりなのだろう。こういった強い女性が好きな人も結構いるのではないかと思う。

 新谷さんは少女漫画から入ったようだが、絵柄の方もそんな感じだが。松本零士さんのアシスタントをしていたこともあり、メカニックの描き方もすばらしい。こう書くと人物とメカニックがミスマッチのように思えるが、実際にはそんなことはない。一度読めばハマってしまう人も多いだろう。
☆☆☆☆☆



























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マイコン刑事【完全版】1

2024-11-17 12:22:34 | 書評:その他

 マイコン、なんとも懐かしい響きだ。昔はパソコンというのは殆ど聞かず、もっぱらマイコンと言っていた。最近はマイコンというと電化製品に組み込まれたマイクロプロセッサーを言う事が多い。

 でもこの作品に出てくるのはマイコンというよりはポケコン。そう某メーカーから出ていたポケットコンピュータである。実は私も持っている。使うのは警視庁・特捜一課に配属された矢崎大介。この矢崎刑事、なにかとポケコンでBASICのプログラムを組んで、犯罪捜査に役立てる。

 そう昔のパソコンはBASICが標準装備だった。立ち上げたら、即BASICが使えたのだ。もちろんポケコンも同様。このBASIC標準装備というのも懐かしい。私も結構仕事や遊びで使っていたものだ。ちなみに、昔はパソコンが使えると言ったら、プログラムが書けるということ。今のようにいかにアプリに詳しいかというのとは全然違うので隔世の感がある。

さてこの巻の話の方だが、一言で言えば特捜一課とテロ組織との戦い。敵はなんと、バズーカ砲やミサイル、手榴弾なんかまで持ち出してくる。もう戦争のようなものだが、これに立ち向かう特捜一課は銃と装甲車(パトカー型もある)。

 しかし、矢崎のポケコン、事件解決の原動力と言っても過言ではないのに、いざというときには投げて武器にしたり、踏みつぶしたりとちょっと扱いが雑かな。それに課長を神村(むら)さんと言っているのも気になった。課長なら課長と呼ぶのが普通じゃないかな。それともこの職場がものすごくフレンドリーなのか。
☆☆☆
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読んだら勉強したくなる東大生の学び方

2024-11-15 11:24:32 | 書評:その他


 私は生涯学習と言うことに力を入れている。専門は電気工学だが、文系一般にわたっても学ぶのは好きだ。書評も生涯学習の一環として書いている。教えるのも割と好きで、電気技術者を目指す人向けに記事を書いたりしている。そんな私の取り組みのヒントになるかもと思い、本書を読んでみた。

 本書は、著者の分身と思われる「先生」が中学生の「サチ子」と小学生の「ショウ」の二人に勉強の面白さを教えていくという形で展開していく。対象となるのは、「国語」、「英語」、「算数・数学」、「理科」、「社会」の主要5科目。そして「探求」。

 本書に述べられていることで、次のようなことには賛成である。すべてのことには理由があり、理科はそれを調べる学問であるということ。しかしまだ理由の分かっていないものも多いので、それを解明出来たらノーベル賞が貰えるかも。また、社会は決して単なる暗記課目ではなく、他の出来事の間に関連性があるという見方で学んでいけば、楽しく学ぶことができるということ。

 ただ「なんがい」と聞いただけで「3階」の事だと分かるというのは言い過ぎだと思う。「かい」ではなく「がい」というのは3階だけだというのがその理由だ。いろいろ調べると「何階」を「なんがい」と読む人はけっこういるようだ。だから「なんがい」と聞いただけでそこが3階だと判断することはいささか早計ではないだろうか。また私自身は「3階」を「さんがい」とは言わず「さんかい」という。ついでに言うと「4階」を「よんがい」と言われてもそう違和感はない(自分では使わないが)。本書には「あ行+ん+あ行」の言葉の場合、後ろのあ行の言葉には濁点がつくことが多いと言っている。それでは「反対」はどうなのか。「はんたい」とは言っても「はんだい」とは言わない。「多い」と言っているので、例外があってもいいのだが、このような例外を探してみるのも良い勉強になるのではないだろうか。(pp19-20) つまり、書かれていることを鵜呑みにせず反例になりそうなものを探してみるのも大切だろう。

 「算数・数学」の章では偏差値の事に触れていないのはどうしてだろう。今や数字だけが独り歩きしている観もある偏差値だが、あれは母集団が同じでないと比べられない。例えば偏差値が70といっても、平均値が20点の母集団の中で比べるのと平均値が80点の母集団の中で比べるのは全く違うと言うのは言うまでもないだろう。

 また、「探求」の章では大学では、答えのない問を考え続けることが求められる。ただ教授の話を聞いたり、先行研究とか論文を読んで勉強したりするだけでは、卒業すらできない(pp170-171)と言っている。本来はそうなのだが、残念ながら、世の中にはそれで卒業できる大学がほとんどだろう。おまけに先行研究とか論文を読んで勉強したりするのは少数派で、家では殆ど勉強せず講義にさえ出席していれば、自分は勉強していると勘違いする。これはアニメなどの影響もあるだろうと思う。

 ただ生徒が小中学生ということもあり、さすがに大人の学びのヒントとなりそうなものはあまり見当たらなかった。
☆☆☆
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