文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

大きい女の子は好きですか?(8)

2022-06-29 09:47:21 | 書評:その他

 

 姉の陰謀で、大学女子バレー部の巨女たちの寮長兼監督をやることになった小柄な立花草太とのハーレムエロラブコメである。ちなみに草太は、バレー部員のほとんどとチョメチョメの関係である。

 実は草太の思い人は姉の薫であり、薫の方もまんざらではないのだが、二人はなんといっても姉と弟。だからチョメチョメはできない。しかし、草太といちゃいちゃしていると薫がいいプレイをするからと、部長から、薫に草太と付き合うように命令される。他の部員も、二人が姉弟というこだわりはないようである。草太も姉に興奮なんてしないと思っていたのに、二人で岩盤浴をしたとき、あそこが大きくなって、薫にキックをお見舞いされている。

 面白かったのは、二人が付き合うことになった時の綾乃の発言。

「草太クンが誰と付き合おうとあたし・・・やりたい時はやる女だからね」



 もうひとつ、綾乃が始めた包帯プレイ。この拘束プレイをヒトイヌというらしいが、みんな興味津々。結局、包帯を巻く役だった桃美以外は、みんなヒトイヌ状態に。あまりの不気味さに薫は腰を抜かして失禁する始末。

 エロさもあるのだが、それ以上に笑える笑える。さてさて、薫と草太の中は今後どうなるのだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官

2022-06-27 09:12:05 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 本作は、著者による「法医昆虫学捜査官」シリーズの第7弾となる。法医昆虫学とは、昆虫の生態を犯罪捜査に活かしていこうというもの。主人公はもちろん法医昆虫学者で大学准教授(大学名不明)の赤堀涼子先生。前作から警視庁の組織である捜査分析支援センターに所属しているが、大学にも籍があり、兼任のようである。

 この作品では、最初にウジの洗礼を受けるというのがお約束なのだが、今回はそれに加えて、謎の虫刺されに、被害者の解剖の場にいたものが襲われる。この虫に刺されるととにかくものすごくかゆいのだ。おまけに、薬はまず効かない。実はこれ台湾などにいる小黒蚊という吸血性の昆虫なのだが、痒みを和らげることができるのは、ハッカ油だけ。

 今回の事件の被害者は、72歳の飯山清志という一人暮らしの老人。なんと宝くじで1億を当てている。今回の事件はそれを狙った犯行のようだ。犯行現場には、大量のクチグロ(カバキコマチグモ)がいた。

 小黒蚊やクチグロも別にそれほど作品中に大きな役割を占めておらず、これなくしても話は組み立てられるんじゃないかと思う。この作品では、ツバメが運んできたことになっているが、それにしては数が多すぎるような気がする。
 
 事件の解決に繋がったのは、3番目に出てきたシバンムシ。これとて、聞き込みの途中で偶然出てきた感が強い。

 なお表題にあるスワロウテイルとは、ツバメの尾と言う意味で、転じて、燕尾服やアゲハ蝶のことなどを言う。この話、確かにツバメは出てくるのだが、テイルの部分はあまり関係ないかな。消失点も、ツバメが巣作りをしなかったことを指すのかもしれないが、分かり難い。

 このシリーズでは赤堀先生か岩楯刑事のどちらかが、ひどい目に合うというもうひとつのお約束がある。今回は岩楯刑事の番のようだ。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 089 百四十四夜

2022-06-25 08:35:20 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この話もいつものように平次と八五郎の掛け合いから始まる。平次は相変わらずの貧乏暮らしで、この掛け合いの中で、平次が店賃を溜めていることが判明する。今回平次は、石原の利助の娘であるお品を助けている。

 この利助、かっては平次と張り合って、散々嫌がらせもしたようだが、今は中風気味で引きこもっており、娘のお品が娘御用聞として、十手取縄をなんとか守り通しているが、ここらで大きな手柄を立てなければ、返上も免れないところまで来ている。しかし、そんな利助の娘のお品を助けてやるのだから、平次も優しい。

 さて事件の方だが、三年前、大阪に送る幕府の御用金5千両が、宇津谷峠で三人組の凶賊に奪い取られた。この事件を調べに行ったのが石原の利助というわけだ。三人のうちの一人・三州の藤太が駿府で役人に切られて死んだが、死ぬ前に、5千両を頭分西国浪人赤井市兵衛が隠していると白状したという。そして、藤太の煙草入れの中には鍵が1つと、次の言葉が書かれていた紙片が入っていた。
「大船町市兵衛百四十四夜」と。つまり、これがキーワードというわけだ。

 平次は、このキーワードなどから、赤井市兵衛が、小舟町の白石屋半兵衛に間違いないとあたりをつける。ところがこの半兵衛が殺される。そしてこんどは番頭の喜助が殺された。果たして事件の真相は? 三人組の残る一人稲妻小僧の正体は?

 キーワード自体は「なあんだ!」と思う人が多いかもしれないが、最後のどんでん返しは、結構面白かった。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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おひ釣りさま1,2

2022-06-23 09:58:03 | 書評:その他

 

 

 このタイトルは「おひとりさま」をもじったものだ。主人公は、上条星羅という24歳の女性。美人だが無表情。趣味は一人で釣りに行くこと。ただし、うまく狙った魚が釣れたときだけは、「悦・・・♡」とうっとりとした表情で、「たまらん!!!」とつぶやくのが口癖だ。ついでに言えば、この、「悦・・・♡」とうっとりとした表情で、「たまらん!!!」とつぶやくのは、どうも父親ゆずりのようだ。

 星羅は、何事にも興味が薄いが、釣りにはすっかり嵌ったようである。星羅は釣りバカ一家に育ち、この父親は淡水釣りバカ、祖父は海釣りバカ、兄はルアー釣りバカと色々こだわりがあるようだ。この中で苦労している母親は、星羅だけは普通に育って欲しいと願っていたが、それにも関わらず立派な釣りバカに育ったようである。ちなみにキャスティングはプロ並み。でも男は釣るより釣られたいらしい。理想は自分より釣りのうまい男だそうなので、さてどうなることやら。

 星羅は、こんな家族に囲まれて育ったため、器用になんでもこなすようだ。でも、例えばチヌ釣りでは海釣りバカの祖父が一枚上。釣り好きの人なら本書を十分に楽しめると思うし、知らず知らずのうちに釣りの知識がついていくものと思う。

☆☆☆☆

 

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最強の種族が人間だった件(1)~(3)

2022-06-21 08:54:58 | 書評:その他

 

 

 

 主人公の雨崎葉司は中途採用で現在の会社に入り、社畜生活3年のしがないサラリーマン。疲れ切って、別の世界に行きたいと思ったら、なんと本当に異世界に転移してしまった。別にトラックにひかれたわけでも、神様に出会った訳でもない。いきなりの異世界である。その世界では、なんと人間は滅んでしまって最強の伝説的存在。人間の残したものは、聖遺物と呼ばれ、この世界の人々は、人間の残した髪の毛1本でも体に取り込めばものすごくパワーアップしてしまう。そんな世界に転移してきた人間の雨崎君、うっかりすると世界を亡ぼしかねないらしい。

 その世界で出会った巨乳美少女エルフのリア。でも、この世界だと巨乳は肩身が狭いらしい。でも雨崎君は大きいのが大好き。上に髪の毛1本でもパワーアップすると書いたが、汗でも、汗の混じった風呂の残り湯でもいい。相手が女の子なら、キスして唾液を与えるのでもいい。それよりいいのはチョメチョメのようだが、あまりに刺激が強すぎて、女の子が失神してしまうため、なかなかDTを卒業できない。

 なぜか、彼の周りに集まるのは美少女ばかり。本来性別のないはずのスライムまで、雨崎君の魔力で幼女になってしまう。果たして、雨崎君は無事にDTを卒業できるのか。また魔族が不気味な動きをしている。果たしてこの後、どう展開していくのだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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願いを叶えてもらおうと悪魔を召喚したけど、可愛かったので結婚しました ~悪魔の新妻~ (1)

2022-06-19 08:52:18 | 書評:その他

 

 

 主人公はテオ・アスペルという14歳の少年。親に捨てられて、ある老夫婦の元で、愛情いっぱいに育てられたのだが、人間には寿命というものがある。老夫婦に先立たれたテオは、活きるために傭兵ギルドに所属して、傭兵たちの雑用係をしていたが、戦闘力が全然ないため、何度もパーティから追放されている。

 強くなりたいテオがたまたま見つけた悪魔の召喚術。悪魔は願いを叶える代わりに、召喚者の大事なものを奪っていく。それでも強くなれるならと、悪魔を召喚したのだが、現れたのは、最強悪魔のヘルヴィさん。ところが、このヘルヴィさんがあまりにも美しく可愛かったので、一目ぼれしたテオ君は、強くなりたいという願いはどこにやら。思わず僕と結婚して下さいと言ってしまう。

 ヘルヴィさん、こんな好意を向けられたのは初めてでもあり、テオ君も可愛いショタだったので、なんとテオ君からのプロポーズを了承してしまう。ここに不思議な夫婦が生まれた。ヘルヴィさん、悪魔なのにテオ君のことが可愛らしくて仕方がないようだ。二人はとにかく、いちゃいちゃ、ラブラブ。でもヘルヴィさん、最強の悪魔のはず。テオ君といっしょにいるときはとても、そんな風には見えない。

 最強の悪魔とショタ少年のラブコメという設定がなんともいえず面白い。ヘルヴィさんも、なんだがとても可愛らしいのである。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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夜長ノート

2022-06-17 08:55:13 | 書評:その他

 

 本書は、自由律俳句で知られる放浪の俳人、種田山頭火によるエッセイである。小春日和のうららかさ。のんびりとした気持の中で思いつくものを綴ったように思える。

いつまでもシムプルでありたい、ナイーブでありたい、少くとも、シムプルにナイーブに事物を味わいうるだけの心持を失いたくない。
 酒を飲むときはただ酒のみを味わいたい、女を恋するときはただ女のみを愛したい。アルコールとか恋愛とかいうことを考えたくない。飲酒の社会に及ぼす害毒とか、色情の人生に於ける意義とかいうことを考えたくない。何事も忘れ、何物をも捨てて――酒というもの、女性というものをも考えずして、ただ味わいたい、ただ愛したい。



女性のことはともかく、あんたは酒飲んじゃいかんだろう。本当は僧籍にあるものは、酒も女性もダメなのだが、人に迷惑をかけるようなものではない。しかし、酒は周りに迷惑をかけるからなあ。坊主が酒をただ味わっちゃいかんだろう。次の個所も気になる。このエッセイの結びの部分だ。

俳壇の現状は薄明りである。それが果して曙光であるか、或は夕暮であるかは未だ判明しない。
俳句の理想は俳句の滅亡である。物の目的は物そのものの絶滅にあるということを、此場合に於て、殊に痛切に感ずる。



 確かに俳句の世界には、そういう人もいるが、全員がそうだという訳ではないと思う。しかるに山頭火がこのように決めつけてもいいのか。小一時間正座させて説教したいところだ。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

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短歌をよむ

2022-06-15 10:16:16 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 

 歌集「サラダ記念日」で一世を風靡した俵万智さんの短歌入門というところか。ところで、この「よむ」というところを平仮名で書いているのには理由がある。短歌には二つの「よむ」がある。すなわち、「読む」と「詠む」だ。前者は、干渉すると言い換えてもいいだろう。古今の短歌から作者の好きな歌を取り上げて、それを解説している。後者は自分で短歌づくりをする、いわば実践編だ。だから第1として「短歌を読む」を設けて既存の短歌の解説をしている。続く第2章は「短歌を詠む」として、俵流の短歌のつくり方を解説している。そしてその延長として第3章の「短歌を考える」がある。

 本書によれば、短歌を詠む第一歩は「あっ」だそうだ。「あっ」というのは、心が揺れたとか何かを感じたということだ。そして次のステップとして、言葉を探して、三十一文字にするのである。

 面白いと思ったのは、あのサラダ記念日の歌。知らないという人のために紹介しておくと、

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日(P132)



実は、実際には「サラダ」ではなく「鳥のからあげ」で、日にちも六月七日だったそうだ。日にちはさておき、「鳥のからあげ」では何ともしまらない。このように言葉を探すことも短歌を作るうえでは重要だろう。

心の揺れを伝えるためには、百パーセント現実に忠実である必要はない(P129)



つまり「あっ」が先に来て、それを伝えるために適切な言葉を探すということだろう。

第3章の「短歌を考える」では、みずみすしいデビューを飾りながらその後短歌から離れていった歌人、変わらずに短歌を発表し続けている人で、著者が好きな歌人とその歌をを紹介しているが、この内容なら、第1章の「短歌を読む」に含めてもいいかもしれない。

 本書の内容をよく理解すれば、短歌を読むときにも詠むときにも役に立つものと思う。短歌の好きな人に勧めたい。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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理想のヒモ生活 (1)

2022-06-13 08:52:39 | 書評:その他

 

 主人公は、月150時間を超える残業のあるブラック企業で働く、山井善治郎。久しぶりに休日出勤のない2連休になったことを喜んで、自転車でうろうろしているうちに、異世界に召喚されてしまう。こういった異世界ものにつきもののトラックも神様も出てこない。自転車をこいでいるといつの間にか異世界にいっていたのだ。

 彼を召喚したのは、異世界にあるカーヴァ王国の女王アウラ。女王様と言っても別にムチは持っていない。だから目的は善治郎を調教するということではない。彼が頼まれたのはアウラ女王の婿になること。ちなみにアウラ女王は爆乳美女。なんと善治郎は、結ばれることのない恋を成就するため、5代前に地球に渡ってきた次期王になるはずの王族の子孫だという。そしてカーヴァ王国の王族は時空魔法をその血に宿しており、魔法を次代につなげるため、王家の血を引くもの同士が結婚することが望ましい。

 そして、カーヴァ王国は男尊女卑の世界。女王の婿になる者は初めてなので、特に女王の伴侶になったからと言って特に何かをやらなければならないという決まりはないらしい。この男尊女卑の世界でアウラが女王になれたのは、彼女が直系王族の最後の一人だからだ。結局、アウラと結婚することを決めた善治郎だが、結構地球から持ち込んだものは多いのだが、こちらの常識はよく分からない。でも美しいアウラとはイチャイチャ生活。無事に結婚式と初夜も過ぎたが、一方では善治郎に側室を勧める者もいる。果たしてこの後の展開は。でも異世界で美しい女王さまとイチャイチャ・ラブラブ。誰ですかうらやましいという人は。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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健全美少女はシゴきたい!!(1)

2022-06-11 08:15:17 | 書評:その他

 

 主人公は、細井芯一と言う高校の新入生。中学のときは全くもてず、運動部に入ってモテモテになろうとして、耐えていたが、身体はガリガリのまま。もう体育会系女子はこりごり、高校では文化系女子と仲良くなろうとする。要するに、仕切り直しをして高校デビューという訳だ。

 そんな細井君に言い寄る1学年上の女子二人。金千院千切さんと高十両あがりさんの二人。一見文化系美少女だ。細井君は、彼女たちに誘われて、「健全美部」に入部することになる。ところが、その実態は、アマゾネスたちの筋トレ部。二人が細井君に声をかけた理由は、彼の身体があまりにも貧弱で、好きなところに筋肉付け放題だからである。

 正しい筋トレをすれば、細井君もこんなに筋肉カチカチになると言って、二人の胸や太ももに触らされる。しかし実際カチカチになったのは、他のところのようで、女子に触ったのは小学校の時のフォークダンス以来という細井君、すっかりその気になってしまう。

 そこに、部長までが細井君に絡んでくる。部長は目つきが鋭く、一見怖い系だが、美少女に分類されるだろう。部長とどんどん仲良くなる細井君に、このままでは取られてしまうと焦る二人。

 絵柄が綺麗で、エロい場面も結構ある。でもエロさより笑ってしまいそうになるのだが。果たして細井君は無事にマッチョになれるのか。最後に、ちょっと何かが起こりそうな場面で終わっているが、果たしてこの後どのようになるのかな。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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