同じく「浜村渚の計算ノート 4さつめ」(青柳碧人:講談社文庫)にジョーカーを除いた52枚のトランプから5枚を引いたときに、フルハウスのできる確率は、ストレートフラッシュのできる確率の何倍かという問題があった。これも計算してみよう。
まず52枚のカードから5枚を抜いたときにできる組み合わせの数は、
52C5=2598960(通り)
次にフルハウスになる組み合わせだ。
同じ数のものを3枚ひく組み合わせは、同じ数4枚中3枚が同じで、これが13通りあるから
4C3×13=4×13=52(通り)
また残りの2枚が同じ数になる組み合わせは、同じ数4枚のうち2枚が同じで、これがスリーカードとなった数とは違う数の12通りあるから
4C2×12=6×12=72(通り)
よって、フルハウスになる確率は
(52×72)/2598960×100(%)=0.144(%)
次にストレートフラッシュになる確率を計算しよう。
ロイヤルストレートフラッシュを除けば、ひとつのマークでストレートになるのは、A~5から9~Kの9通り。
これが4種類あるから、ストレートフラッシュになる確率は、
(9×4)/2598960×100(%)=0.00139(%)
よって、ほぼ100倍の開きがあることが分かる。
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫) | |
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