この作品はテレビアニメをコミカライズしたものである。ただ漫画化されたのは、企画が停滞されたころもあり、アニメ化に先立ってのことであるらしい。だから漫画がアニメ化されたものだと思っている人もいるだろうが、実態はアニメの企画が先で、それに基づいて漫画化されたものである。
漫画を担当した永遠幸さん。何と読めばいいのだろうと思っていたのだが、色々調べてみると「エトウミユキ」と読むらしい。なるほど、言われてみれば、確かにそのように読める。
ストーリーの方だが地獄少女閻魔あいが悪人を依頼に基づき地獄に落とすというもの。依頼者は午前0時に地獄通信にアクセスし、そこに誰を地獄に落としたいかを書き込めば良い。その代わり「人を呪えば穴ふたつ」で自分も死後地獄に落ちる。胸には契約の刻印が刻まれるのである。しかし胸にそんなものをつけては、登場人物はまだ中学生なので体育の時間なんかのときに困ると思うんだが。
この2巻の途中からはすこし地獄へ落すシステムが変わっているようだ。以前は地獄通信に書き込めばよかったのだが、途中からは糸を結んだ藁人形を渡し、その糸を引き抜いて初めて、相手を地獄に落とす契約がなったということになる。これは、自分も死後地獄に行くことになるので、最後によく考えようという小さな親切か。
掲載誌が「なかよし」という少女向けの漫画雑誌の為か、閻魔あいや地獄通信にアクセスするのは中学生少女が多い(おまけに美少女)。そして画風が少女漫画向けで可愛らしいのだが話の方は結構ハードだ。このギャップがなんとも言えない。
でも。中学生美少女から「いっぺん死んでみる」なんて言われて喜ぶのは。特殊性癖といわれてもしかたがないだろうな。
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