文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校)

2018-08-31 20:08:13 | 旅行:広島県

 先般見て回った江田島にある海上自衛隊第1術科学校と宮島の様子を少しずつアップしていこう。異動には高速船を使った。まずは広島港(宇品港)のようすだ。




 良く晴れて、向こうには安芸の小富士と呼ばれる似島が見える。




 そしてこれが海上自衛隊第1術科学校。赤煉瓦の建物は、旧海軍兵学校だという。




 海軍といえば、なんといってもカレーであるが、もちろん今回の見学でも食べた。

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書評:地理2018年08月号

2018-08-30 09:51:41 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
地理 2018年 08 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
古今書院


 最近よく読んでいる雑誌「地理」。今月号の特集は「北海道 暮らしと産業のいま」だ。書かれているのは、札幌の現状、ニセコ地域のスキーリゾート、十勝地域における大規模農業、北海道の水産業そして屯田兵村についてだ。北海道といえばなんといっても屯田兵(私だけ?)。あとはヒグマとキタキツネか? 確か屯田兵については、学校の社会科の時間で習ったような覚えが。これに関する記事を読んで、受験参考書には結構いい加減なことが書かれていると思った次第だ(地理単独で受験したことはないが。あるとしたら高校受験の社会くらいか。)。

 実は北海道には2度ばかり仕事がらみで行ったことがあり、1回目は札幌、小樽、2回目は函館を見て回った。広島は飛行機便の便利があまりよくないので、函館に行くときは新幹線で往復したのだが、その時はまだ新青森までしか新幹線が通じてなかった。北海道側の駅はちょうど工事中で、その様子を見ながら函館まで青函トンネルを通って在来特急での旅をしたのは良い思い出だ。

 いま私が住んでいる広島市と札幌市は同じ地方の中核都市であり「支店経済」や都市単独でみれば「流入超過」だが、もっと大きな単位で見ればジリ貧なのもよく似ている(どこも地方は似たような状況だが)。もっとも人口は札幌市の方が大分多いし、広島市の影響力は中国地方でもそう大きくはない。

 北海道に北広島市というのがあるくらいだから、北海道と広島は昔から関係が深い。また行く機会があれば訪れてみたいと思うが、寒いのは苦手なので雪の降っている時期はいやだ(北海道で雪を抜きにしてどうするんだとの声あり)。ところで、この雪を求めてニセコ地区のアパートメントは投資対象になっているそうである。我が故郷山口県秋吉台の近くにも投資してくれないものかと思ったのは余談。夏は今住んでいる広島よりよほど涼しく、避暑地にはいいと思うのだが。


☆☆☆☆

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書評:翡翠の色の、君だけの夏。 「視える」修復士と洋館の謎

2018-08-28 11:10:44 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
翡翠の色の、君だけの夏。「視える」修復士と洋館の謎 (実業之日本社文庫)
クリエーター情報なし
実業之日本社

・渡波 みずき

 ヒロインは橿原ひよりという女子高生。お嬢様学校の海星女学館に、中学受験で外部生として入った才色兼備の女の子だが、どうも自分に自信がない。なにしろ周りは内部進学の、お金持ちのお嬢様ばかり。自分に力があるわけではなく、たまたま金持ちの家に生まれただけなのに、どうもそれを鼻にかけている節がある。

 ひよりは、友達と思っていた常盤綾子に騙されて、彼女の代わりに別荘・翡翠館の修復に立ち会うことになってしまう。この時の綾子の態度が最低である。なにしろ、自分は彼氏とお泊りするので、あんたは貧乏人だから食事代とタクシー代にしろと言って、ひよりに札束を投げつけてくるのだ。

 そのようないきさつがあって、ひよりは、別荘修復のための調査に来ていた遊佐孝仁の手伝いをすることになった。ところがその別荘には悲しい秘密があったのだ。

 それにしても、ひよりってなんて人がいいんだろう。私だったら、その時点で切れて、札束を相手に叩きつけて帰ってしまうだろう。ただし騙された分の交通費と日当分はきちんと内容証明郵便で請求するし、払わなければ訴訟を起こすだろう(笑)。もちろん綾子の悪逆非道ぶりは、あちこちにバラしたうえでだ。

 それにしてもこんなお人よしの人間っているのだろうか。最後はなんだか綾子の家庭環境のせいにしているんだけど、高校生にもなって、家庭環境がどうのこうのいうのは甘えているとしか思えないよな。100%こいつが性悪なだけだと思うんだけど。本当にこんな性悪女がいるのなら、18歳を成人にするのはどうなんだろうと思ってしまう。

 ところで、「視える人」というのは、それほど前面に出ていないような感じかな。それより「修復士」という方の比率が高かったような気がする。何しろ、建物だけでなく、自分に自信がなかったひよりの心も修復してしまうのだから。

 一種のボーイミーツガールものと言ってもよいだろう。しかし、どうして、女子は最初不愛想なオレサマ男が好きなのかな。少女漫画に出てくるヒロインの相手になる男は、だいたいこんな感じだし。まあ、男子でもツンデレ属性というのがあるし、似たようなものか(笑)。でもこれが現実には不幸の始まりになるんだよなあ・・・。

☆☆☆




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旧海軍兵学校と宮島見学

2018-08-26 21:59:13 | 旅行:広島県
 今日は、広島市王域都市圏協議会主催の「広島広域都市圏ふるさとの魅力発見ツアー」に参加してきた。周ったのは、海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校)と宮島だ。普段はあまり見ることができないものを見ることができたのはよかったのだが、今日は暑かった。水分を十分にとって間違っても熱射病にはならないようにしていたのだが、帽子をかぶっていくのを忘れてしまった。

 写真もかなり撮ったので、ぼちぼち紹介していきたいと思う。
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書評:デュー・ブレーカー

2018-08-26 17:31:18 | 書評:小説(その他)
デュー・ブレーカー
クリエーター情報なし
五月書房新社

・エドウィージ・ダンティカ、(訳)山本伸

 ハイチ共和国は、カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の西半分を占める国だ。ちなみに、東半分はドミニカ共和国。ハイチの独裁者として世界史に名前を残したのがフランソワ・デュヴァリエ(パパ・ドク)である。彼は1971年に死んだが、その後を継いだのが息子のジャン=クロード・デュヴァリエ(ベビー・ドク)である。なんとこの時19歳。大統領なのに世襲というのがすごいが、もちろん体制は崩壊。本人はフランスに亡命。

 デュー・ブレーカーというのは、英語版のウィキペディアによれば「朝露に包まれた草の静けさを破る者(those who break the serenity of the grass in the morning dew.)」という意味のハイチクレオールで、「拷問執行人」を表す言葉らしい。フランソワ・デュヴァリエが組織したのが、トントン・マクートという組織であり、デュー・ブレーカーとは、この組織のメンバーとして、多くの国民を虐殺して恐れられた連中だ。

 この作品を構成しているのは、9つの短編。それぞれは独立した話になっているが、直接関係している話もあり、全体としては、一つの大きなテーマを追求している。それは独裁時代のハイチの悲惨な状況。そこから生まれたデュー・ブレーカーという鬼子。それに翻弄された人々など。この作品中ではデュー・ブレーカーという存在が、人々に暗い影を投げかけている。

 最初の話に出てくるカーという女性彫刻家。実は父親がデュー・ブレーカーで母親が牧師だった兄を彼によって殺されたという複雑な関係である。それでは、このデュー・ブレーカーというのは特別残虐な人間だったのだろうか。83ページにこのような記述がある。カーの母親のアンが夫について娘に語った言葉だ。

<昔々、三十年以上も前の話。あなたの父さんはハイチの刑務所で多くの人々を傷つける仕事をしていたの。でも今の父さんを見てごらん。なんて穏やかな人に見えること。なんて我慢強い人かしらねぇ。クリスマスイブのミサのために四〇マイルも離れたウェストチェスターのアパートまであなたを迎えに行ってくれているのだもの。>(「奇跡の書」)

 この言葉は、次のようなことを連想させる。心理学の分野で、ミルグラムのやった「権威への服従」という有名な実験だ。〔例えば放送大学教材「心理学概論」(森津太子、向田久美子)pp165-167〕教師役と生徒役に分かれて、実験参加者は必ず教師役となるように細工をする。教師役が問題を出し、生徒役が間違えると、罰として生徒役に電気ショックを与える。実は生徒役はやらせで、電気ショックを受けている演技をしているのであるが、62.5%の人間が「危険」域を超えて最高電圧まで電圧を上げ続けたという。一応電圧を上げ続けた人間は苦悩に満ちていたというが、人間は自分の置かれた環境によっては、酷いことをする人間が一定数いるのだ。もちろんそうでない人間もいるがそれは少数派。この作品は、人間とはどのような存在かを考えさせてくれるようだ。

☆☆☆

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放送大学から2018年度1学期の成績通知到着

2018-08-25 16:37:54 | 放送大学関係
 本日郵便受けに、放送大学より、2018年度1学期の成績通知が入っていた。といっても内容は既にシステムWAKABAで確認した通りだ。万が一違っていたら、そちらの方が問題になりそうだ。

 これで放送大学で履修した単位は、放送・面接合わせて191単位になった。あと3単位ほど「心理と教育」関係のものを取れば5回目の卒業となる。卒業したからといっても、なんのメリットもないので、卒業が近づいてもそう灌漑はないのだが。せいぜい、生涯学習のつもりで続けていきたいとは思う。

 そういえば、来年度から面接授業のほうも現在のように合否判定だけでなく、放送授業のように評価されるという噂を聞いた。いったいどうやって判定するんだろう。面接授業で、いちいち試験されたら面倒くさいなあ。


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書評:旦那様、姫騎士様はツンデレってやつですよ、ふぁいと♪ もう一発!

2018-08-24 09:24:01 | 書評:小説(SF/ファンタジー)
旦那様、姫騎士様はツンデレってやつですよ、ふぁいと♪ もう一発! (オシリス文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA / エンターブレインDMG

・桐刻、(イラスト)まくわうに

 ハルキと結婚したユアンは前巻末で、母親が引退したため新女王に。根が生真面目なユアンは、新女王の仕事に手いっぱい。新婚なのにも関わらずハルキの夜の相手は満足にできない。ユアンは本当はハルキのことが大好きなのだが、昔のようにツンデレ状態に。結果、二人の間に秋風が・・・。

 欲求不満になっていたハルキは、ユアンの世話係から彼の専属メイドになっていたセレネに手を。彼女は、ユアンと3人でプレイした仲なのだが、やはり自分抜きでそんなことをされるとユアンも面白くない。そのうえ、セレネにつわりが。彼女を姉のように思っているユアンは、悩みながらもセレネ母子の面倒をみるという。実はこれはセレネの企みであり、妊娠したというのは嘘で、ユアンを焦らせて早く跡継ぎを作らせるためなのだ。

 「雨降って地固まる」という言葉もあるように、結局ユアンとハルキは互いの大切さを再認識して、セレネも愛人ポジションをしっかりキープ。つまりはみんなWin-Winということだ。しかしハルキ、これから二人を相手にしていかなくてはならないということは、なかなか大変だなあ・・・。

〇前巻のレビュー
旦那様、姫騎士様はツンデレってやつですよ、ふぁいと♪

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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放送大学の1学期成績

2018-08-22 10:02:55 | 放送大学関係
 本日10時から、放送大学のシステムWAKABAで2018年度1学期の合否発表が行われた。前回は混雑してなかなか繋がらなかったが、今回はすんなり入れた。結果は以下の通り。

(放送授業)
・心理学概論 A
・認知心理学 Ⓐ

(面接授業)
・文化と心理学 合
・小天体サンプルリターン 合

 これで順調にいけば、今年度で放送大学の5回目の卒業となる。
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放送大学公開講座等受講

2018-08-20 14:31:20 | 放送大学関係


 もう昨日のことになるが、放送大学の特別公開講座を受講してきた。これは同じ講師により2か月に1回開催されているものだ。昨年は確か毎月同じ講師によるものが開催されていたと記憶しているが、今年から変更されたようだ。

 今年初めての受講になるが、聴講したのは「リスクと情報の経済学」。講師は広島経済大学新垣繁秀教授。の内容はリスクのある場合の選択の話や保険料の決め方の話など。大体が知っていることだった。

 昼食は前日に続き、近くの松屋で「たっぷりネギ塩丼並」450円なりを食べた後、同じく放送大学で行われた特別講演会を聴いた。講師はRCC(中国放送)アナウンサーの本名正憲氏。こちらのテーマは「アナウンサー生活33年、僕が放送大学に入学した理由」だったが、ほとんどが今回の豪雨災害の話や原爆の日に関係した話などで放送大学関係の話は最後の方だけだった。自分が履修していた科目も紹介されたが、結論は「来学期があるさ」ということだったような・・・。

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書評:したがるオスと嫌がるメスの生物学

2018-08-20 12:35:25 | 書評:学術教養(科学・工学)
したがるオスと嫌がるメスの生物学 (集英社新書)
クリエーター情報なし
集英社

・宮竹貴久

 ちょっとエロいタイトルだが、決して人間のことではない。著者は昆虫学者ということで、述べられているのは、昆虫やクモなど、要するに「ムシ」と呼ばれるやつのことだ。要するに虫たちの生殖戦略について解説したものである。オスもメスも基本的には自分のDNAを残すことが生殖の最終目的だろう。しかし、オスはいくらでも種をまくことができるのに対して、メスの生むことができる卵の数には限度がある。ここからオスとメスとで生殖のためのやり方が違ってくるということだ。オスとメスのどちらかにとって有利なことが、もう片方には不利になることがあるのである。これを「性的対立」というようだ。

 例えば、オスはメスに他のオスから受精させないようにメスの寿命を短くするような暴挙に出るのである。キイロショウジョウバエは精液の中に毒が混じっているし、ヨツモンマメゾウムシはペニスに棘が生えており交尾中に生殖管に突き刺さって寿命を縮めるというのだ。そこまでいかなくとも、ウスバシロチョウやアゲハチョウの仲間は、交尾の際に精液に含まれる粘着性の分泌物でメスの生殖器を物理的に塞いでしまうのである。キタコガネグモダマシに至っては、交尾の後で、オスがメスの交尾器を潰してしまうという。自分自身が他のオスとメスが交尾できないよう繋がったままの状態になっている場合もある。イトトンボなどは、先に入っていた精子を、交尾する際に掻き出しているという。

 一方メスの方も負けてはいない。ヒメフンバエでは3つの受精嚢を持ち、実際に受精するオスを選んでいるし、フタホシコオロギは自分の近縁者の精子を受精には使わないという。また、上に挙げたヨツモンマメゾウムシでは、メスが生殖器の内壁を厚くして棘に対抗しているらしい。

 ところで、掻き出し効果だが、ヒトでも同じような効果があるのか、男女のあそことそっくりな模型を作って実験してみたというから面白い。やったのは、ニューヨーク州立大学だそうだが、やっぱり疑問に思ったら、突き詰めていくというのが学問の世界だよね。

 最後に一つ共感できる言葉があったので紹介して終わろう。

<研究している本人がまず面白がらないことには、他人にその面白さは伝わらない>(p46)

 理系方面に進みたい人は、まず自分が面白いと思ったことを突き詰めていくことが必要だろう。それはほかの人にはあまり興味がないことかもしれない。しかし、興味のない人に興味を持ってもらうためには、まず自分が面白いと思わなくてはだめなのだ。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。


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