文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

本能寺から始める信長との天下統一 1

2023-11-08 22:27:52 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 これはなかなか面白い。一言で言えばifの世界。パラレルワールドものとでも言おうか。この出版事情が厳しい中、文庫で10巻まで出ているのだから、その人気の高さがうかがえるというものだ。

 主人公は黒坂真琴という高校生。修学旅行で京都に来たが、なぜかタイムスリップしてしまう。別にトラックに轢かれたわけではない(笑)そして行先が本能寺。ちょうど織田信長が明智光秀に襲われているところだ。なぜか剣術と陰陽術を修行していた黒坂は、明智光秀を倒してしまう。結果本能寺で織田信長が生き残り、明智光秀はこの世から退場という歴史になってしまった。

 そして、黒坂は織田信長の客分となり信長の姪の浅井3姉妹とも知り合う。もちろん現代知識を駆使して、信長を助けるというのは、タイムスリップものにある通りだ。

 ちょとネット連載の方を覗いてみたのだが、黒坂はなんと浅井三姉妹の長女である茶々(淀君と言った方が通りがいいかも)を正室として娶り(次女、3女は側室)、城主にまでなっている。そして信長はなんと征夷大将軍になり安土幕府を開く。どうも狭い日本だけでは飽き足らず、海外にまで進出するようだ。そして森力丸(有名な森蘭丸の弟)だけでなく前田慶次や真田幸村、柳生宗矩などを家臣にするのだ。

 さて黒坂はどこまで成り上がるのか。ハチャメチャながらなんとも痛快で面白い。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた 1

2023-11-04 17:15:52 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 本書は、一言で言えばお父さん大好き娘の物語である。主人公はアンジェリンという少女。なんと「黒髪の戦乙女」という二つ名を持つSランクの冒険者である。そしてお父さん大好き。

 実はアンジェリンと父親のベルグリフの間に血のつながりはない。ベルグリフが山で赤ん坊のアンジェリンを拾ったのだ(アンジェリンはそのことを知っている)。しかしベルグリフは愛情いっぱいでアンジェリンを育てた。その結果アンジェリンは、凄腕だが、ファザコンと言ってもいいくらいのお父さん大好き娘に育ってしまった。

 そういえば父親大好きならファザコン、母親大好きならマザコン、兄弟大好きならブラコン、姉妹が大好きならシスコンという言葉があるが、子供が大好きな親はなんと言うのだろうという素朴な疑問が湧いた。ネットを検索してみると、同じような疑問を抱いた人がいるようだが、「親バカ」とか「過保護」とかで特に同じような言い方は見当たらなかった。

 実はベルグリフは、冒険者だったが、駆け出しのころに魔獣に右足を食いちぎられ、Eランクで引退している。でも訓練は欠かしていないので、彼を見た人は、とても右足が義足とは思えない動きだという、それにしてはちょっと自己評価が低いような気がするが。

 アンジェリンは、ベルグリフに甘えるために、彼の住むトルネラ村に帰りたいのだが、トルネラ村と都との間は距離があるのでそう簡単には帰れない。そしていざ帰ろうとするとアクシデントが起きる。最後には魔王まで出てくるのだが、魔王は72体もいるらしい。ちょっと多すぎないかな。それにあまり魔王らしくない。

 アンジェリンは、起きたアクシデントはみんな片付けて、やっと一緒にパーティを組んでいるアネッサとミリアムをつれてトルネラ村に帰るのだが、ベルグリフの二つ名を勝手に「赤鬼の」と言っている。そもそも二つ名というのは、誰かが付けるのではなく、自然発生的にみんながそう呼ぶようになるのだが、もちろん誰も「赤鬼のベルグリフ」なんて知らない。果たしてこの二つ名は広がっていくのだろうか。それにしても、義理とはいえ、娘からこれだけ慕われれば、目の中に入れても痛くないと思うお父さんは多いのではないだろうか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

転生したらスライムだった件1

2023-08-12 21:34:07 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 「転スラ」の名であまりにも有名な本作品。異世界転生ものの名作の一つと言ってもいいだろう。

 主人公は三上悟という37歳大手ゼネコン社員。ちなみに童貞らしい。彼は、通り魔から後輩をかばって命を落とすのだが、気が付くと、彼は1匹のスライムとして異世界に生まれ変わっていた。しかし、彼を待っていたのは、とても最弱の魔物のスライムとは思えないような波乱万丈の人生(魔物生?)。

 そのスライムは、転生した洞窟で勇者に封印されていた暴風竜ヴェルドラと友達になり、リムルと名付けられる。そして、ヴェルドラを崇拝するゴブリンたち、ゴブリンの村を襲っていた牙狼族 を支配下におき、ドワーフの職人たちを仲間にした。そして、魔王レオンにより焼夷弾による空襲の火の海から召喚されてきた同郷のシズ(井沢静江:爆炎の支配者の支配者という二つ名持ち。レオンにより火の精霊イフリートを憑依させられ、大火傷の状態から命が助かるが、ややもすればイフリートに体を乗っ取られそうになる。)の最後の願いにより、彼女を捕食する。

 リムルは捕食により、その生物に擬態することができるので、シズを捕食したことでシズの面影を持った人化ができるようになった。その姿は可憐で中性的だが、股間はつるんとしているらしい。生殖の必要も排泄の必要もないからのようだ。でもこの姿を手に入れたことにより、人気に拍車がかかったんだろうと思う。さすがにスライムのままでは、ここまで人気が出ることはなかっただろう。さて、元人間のスライムは、異世界でどんなことを仕出かすのだろう。

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪役令嬢の兄に転生しました

2023-07-06 10:36:04 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 主人公は、エルグランダークはエルグランダーク公爵家の長男。実は転生者で、前世の記憶持ち。

 前世は、昼は外回り中心のアラサー営業サラリーマンだったが、大のゲーム好き。なにしろ、定時に帰れて、土日はしっかり休めるけど薄給のホワイト企業に就職した理由が、ゲームをプレイする時間を確保するためなのだ。そして、夜は、再生数そこそこの、ゲーム実況系You Tuberに早変わり。

 その趣味が高じて、連日の徹夜とエナジードリンクがぶ飲みで体に無理が来たようだ。仮眠しようとして目をつむったところで前世の記憶は終わっている。多分この時にお亡くなりになり、異世界に転生したのだろう。

 さて、カインが3歳のときに妹が生まれる。そのとき、この世界が前世で死ぬ間際まで配信に向けて編集していた「アンリミテッド魔法学園~愛に限界はありません!~」(ド魔学)の世界であることに気が付く。いわゆる乙女ゲームの世界である。そして妹のディアーナはゲームでは悪役令嬢。

 ところがカインは、妹の愛らしさにメロメロ。もう溺愛と言っていいほど。しかし、ゲームの世界では悪役令嬢には、バッドエンドしか待ち構えていない。カインは、妹がバッドエンドを迎えるルートをつぶしていく。

 もはやオリジナルのゲームシナリオは見る影もないが、それでも、カインはディアーナを破滅から守ろうとする。とにかくカインの、シスコンぶりがなんとも面白いのだ。果たしてカインは妹を悪役令嬢ではない優しい女の子に育てられるのか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 1

2023-06-02 16:28:26 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 元日本の社会人だった主人公は、男爵の3男・リオン・フォウ・バルトファルトとして剣と魔法の世界に転生する。その世界は、極端な女尊男卑。この世界は死の直前までやっていた乙女ゲームの世界。乙女ゲームというのは、私もやったことがないのだが、要するに恋愛シミュレーションゲームで、イケメンたちを攻略していくというゲームらしい。だから、女性に極端に都合がよく作られている。

 権力は女性が持っており、好き勝手に遊び歩いている。エルフや獣人の愛人を堂々と連れ歩くのも許されているのだ。しかし、戦争などで闘うのは男、一家の大黒柱も男。そう男は搾取されるだけの存在なのだ。特に貴族の女性がひどいようだ。

 ところが作ったのが、これまで男性向けのゲームを手掛けていたメーカーなのでロールプレイングゲーム要素や、戦略シミュレーションゲームの要素まで入っているのだ。戦闘は、鎧と呼ばれるロボットもどきに乗り込んで行うのだが、なぜに剣と魔法の世界にそんなものが。

 そして、乙女ゲームに付き物は、ヒロインと悪役令嬢である。実は、ヒロインは、オリヴィアと言う少女なのだが、この作品では、そんな徴候は見られない。代わりにゲームのヒロイン役として登場してくるのが、マリエという子爵令嬢。ゲームでのオリヴィアの役を次々に取っていくのである。そして悪役令嬢役はアンジェリカという公爵令嬢。このアンジェリカ、どこが悪役やと突っ込みたくなるほどいい娘なのだ。最後にはアンジェリカとオリビアは仲良くなる。しかし悪役令嬢とヒロインのタッグとは。

 リオンはマリエのことが本能的に大嫌い。実はマリエはリオンの前世の妹が転生した人物である。普通兄妹は仲良しで描かれるのだが、前世で、妹に徹底的に利用されたのでリオンは前世の妹の事が大嫌い。その妹は外面だけは良いらしい。だから両親は、主人公のことを誤解したまま。主人公が好きでもない乙女ゲームをやることになったのだって、妹が遊びに行くので攻略を押し付けられたからだ。

 リオンが頭角を現したきっかけは、父親の正妻のゾラ(リオンは諸子)が彼に見合い話をもってきたこと。ゾラも典型的なこの世界の貴族女性であり、彼女の持ってきた見合い話というのは、なんと相手の女性は50過ぎで、既婚7回の猛者である。要するに身売りされ、使いつぶされるということだ。

 危機感を感じたリオンは、なんと浮島を攻略して、お見合い話を無くす。また浮島を攻略した功績で王都の学園を卒業したら男爵に叙爵されることになった。

 そして、学園でマリエに操られていた王太子ユリウスとその取り巻き4人をボコボコにする。王太子を倒してしまったリオンだが、自分が助かることと、家に迷惑がかからないことに関する工作をアンジェリカの父である公爵に頼む。その結果が、王太子を含む5人の廃嫡と、自らの叙爵と昇進。学園を出てスローライフを楽しむつもりだったリオンはあてがはずれてがっかり。

 この1巻で、完結するのかと思ったら、現在まで11巻まで出ているのである。いったい2巻以降でどのような展開があるのだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エルフのお嫁さん【健全版】温泉旅行編 1,2

2023-04-21 18:11:07 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 

 本書は大精霊の導きにより、異世界からやってきたエルフのリリアと、コタローの夫婦の日常を描いたものだ。タイトルに【健全版】とあることから分かるように、不健全なものもある。要するにアダルト版である。だからこの健全版には、二人はいろいろといちゃいちゃしているものの、皆さん期待の場面はでてこない。

 現実にはいないが、エルフ女性といえば、超美人と相場は決まっている。だからそんなお嫁さんがいたらみんなからうらやましがられるだろう。しかしエルフといえば長命である。そして長い間容姿が変わらない。だから何百歳になっても美女のままなのである。一方男の方は百年も生きれば超長生きであり、しかもよぼよぼのおじいさんになってしまう。

 このリリアさん、とっても可愛いのだ。1巻では二人で行った温泉旅行の様子が描かれている。リリアさん、お土産の刀が気に入ったようで、挿して歩いている。でも、それを見た人は可愛いとは思うが、驚いてはいない。結構この世界にはエルフが来ているのだろうか。

 1巻では結構中がよさそうな感じだったが、2巻では割とショッキングなことが示されている。コタローはリリアのことをこんな美人初めて見たと思ってひとめぼれだったのに、リリアの方は、大精霊の導きに準じる意思はあるが、コタローに対する恋慕などはまったくないようだ。おまけに、彼女は人間の顔はみんな同じに見えるようで、なかなかコタローの顔が覚えられない。もっとも2巻は二人が出会ってから2か月くらいの話で、1巻の方は1年経っている。この間にリリアさんとコタローの仲はものすごく進展しているのだろうか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラゴン、火をはくのはやめて!

2023-01-15 13:01:07 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 ここは北にある小さな国。寒さのせいで作物もわずかしかとれないまずしい国だった。ある時、この国の王様が沼に住むドラゴンにお願いした。金貨をあげるから、どうか火を吐いてこの国を温めてくれと。ドラゴンはその願いを聞いて、国を温め、人々はますしさから解放された。ここまでは良かったが、国が豊かになると王様は贅沢三昧。とうとう隣の国を征服してしまった。それでも、ドラゴンが火を噴くのを止めないものだから、国はどんどん乾いていった。王様がドラゴンに、金貨を提示して火を吐くのを止めてくれと言っても、ドラゴンは提示額の100倍もの金貨を要求して一層強く火を吐くだけ。しかし、子供たちの願いに応えてドラゴンは火を吐くのを止める。

 この王様、最初は自分の国や民を豊かにしたいという思いがあったんだと思う。しかし、その手段を安易にドラゴンに頼った結果、やることがうまくいくものだから、きっと思いあがってしまったんだろう。

 この王様が間違っていることが二つあると思う。一つ目は自分で地道にやらないで、安易にドラゴンという強力な存在に頼ってしまったこと。強力な存在を、自分の思う通りに動かせる訳ではない。もし制御できない事態に陥ってしまえば、待っているのは破滅だということ。

 二つ目は、すべてお金で解決しようとしたこと。確かにお金の効力はものすごくあるが、それはお金の価値を認めている者だけの話。たとえ金貨といえども、ドラゴンにとってはそれほど価値のあるものではなかったのだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異世界はスマートフォンとともに。1

2023-01-09 20:53:32 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 本作は、なろう系異世界小説のひとつで、コミカライズもされている。また、この作品は大分前にアニメ化もされている。主人公は望月冬夜という15歳の男子高校生。神様の手違いで下校途中に雷の直撃を受けて死んでしまう。断じて異世界転生ものによくあるように、トラックに轢かれた訳ではない(笑)。神様の不手際で死んだため、その詫として異世界に生まれ変わらせてもらった。もちろんこの手の話にはつきもののチート能力付である。彼の場合のチート能力は火、水、土、風、光、闇、無といった魔法の全属性持ちで、本来個人魔法である全ての無属性魔法が使え、魔力量もものすごいというもの。

 冬夜は双子の美少女エルゼとリンゼを助けたのをきっかけに、どんどん彼に好意をもつ美少女(お嫁さん候補;最終的には9人まで増えるらしい。)が増えていく。公爵(王様の弟)家の令嬢を助け、その母親の眼病を直す。そして、王様を助けて王女の婚約者になってしまうのだ。いくらお嫁さん候補が増えても問題はない。この世界は一夫多妻なのである。(もっとも冬夜は彼女たちには頭があがらないようだが。)もちろん異世界ものではおなじみの冒険者ギルドも出てくる。

 さらには、四聖獣の一体である白虎まで召喚獣にしてしまい、冬夜のこの世界での無双が始まる。タイトルにあるスマホは、神さまと連絡したり、写真を取ったり、検索したりと色々な使い道があるようだ。

 なお、作者はこの作品を書くときにPCは使わず、全てスマホで行ったそうだ。冬夜はこの世界でどこまで成り上がるのか。お嫁さん候補の美少女たちと無事に結婚できるのか。あと3体の聖獣はどう物語に関わってくるのか。色々と気になる。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神童セフィリアの下剋上プログラム 

2022-09-25 10:39:48 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 

 ラノベの異世界ものの主人公が転生者の場合、年若くして、その才能を表すことが多いが、この作品においては、なんと0歳児が、大暴れするのである。

 主人公はセフィリアという魔法のある異世界で生まれたばかりの赤ん坊。しかし、彼女には日本で生樹千早(おいきちはや)として生きた記憶があった。彼女は超絶ブラック企業に勤める、プログラマーだった。なんと、彼女は連続150時間も働いたあげく過労死してしまったらしい。

 なんかブラック企業というとソフトウェア会社という設定が多いような気がするが、気のせいか? そして、ラノベを書いている人にはプログラマーが多いような気がするのも気のせいか?

 そして彼女の気づいた世界の心理は、「人生は、働いたら負け!」。そして彼女の快進撃が始まる。彼女が0歳児にして頑張ったのには訳がある。皆さんはこのような言葉を聞いたことがないだろうか?

「十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人」



元の世界で二十(現在は二十歳でなく十八歳成人だが)で只の人なら、この世界では十五歳で成人だから、神童でいられるのは7歳くらいまでということだ。このあたり良く分からない理屈だが、この国では魔術師になれば男爵、その上の魔導士になれば公爵になれるらしい。

 もちろん言葉は、一から学ぶ必要はあるが、セフィリアは、生前の知識を使ってのし上がっていく。なにしろ0歳児で大人と流ちょうに話し、果ては男爵に叙爵されるのだ。その活躍ぶりは痛快だ。

 イラストは、私が昔から注目している椋本夏夜さん。こちらもなかなかいい。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

転生したらチートだけど美少女に性転換ですョ(ToT) 1

2022-09-21 10:01:26 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 主人公は、横瀬蒼生(あおい)という38歳のおっさん。交通事故で死んだが、死者を転生させる冥界役場で、死者ナンバーがキリ番だったため様々の特典を受けることに。

 ところが、この担当者のユーリというのが、いいかげんで、仕事もまったくできないポンコツだった。

 なにしろ、元男なのに、超絶美少女エルフのアオイとして転生することになるし、大人の記憶をもったまま赤ん坊からやり直すことになるのだ。

 結局、ユーリが世話係としてアオイにつくことになったが、どうも冥界役場が問題児のユーリをアオイに押し付けたかったということのようだ。

 こうして、アオイ、アオイの母親のティファ、ユーリの3人の異世界道中が始まるのだが、この世界は放っておけばあと数年で魔王軍のために滅びてしまう。そして、アオイはユーリの変身魔法で、短時間だけ17,8歳の超人になることができる。

 ところが、ユーリはポンコツのくせに保身の塊のような性格で、いろいろとやらかしてくれるが、そのポンコツぶりがなんとも面白いのだ。最後にこの世界を亡ぼしかねないことをしたということで、地獄刑で約1兆6653億年ほど地獄の鬼にいたぶられる刑になりそうなところを、アオイによって、この世界の担当のままに留まることができるようになった。ちょっと甘すぎるんじゃないかな。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする