文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

仏教入門

2023-01-31 23:57:15 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 

 仏教といえば、釈迦牟尼がインドで開いた宗教だ。ただインドで開かれたものの、現在のインドでは、仏教徒は少ないという。

 本書はその全体の9割近くがインドの仏教事情について述べられている。全体は三部構成となっており、第一部がインド仏教史、第二部がインド仏教の思想史となっており、第三部になって各地の仏教が紹介される。日本の仏教は第三部の第二章北伝仏教の中で紹介されている。

 第一章は、インド仏教の歴史を、初期、中期、後期の3つに分け、その中で仏教がどのような変遷をたどったのかを述べている。第二章では、第一章での時代区分に基づいて、どのように仏教思想が展開されてきたかを述べている。そして、第三部においては、他国での仏教の様子が第一章南伝仏教、第二章北伝仏教と分けて描かれている。日本は、中国や朝鮮半島を経由して仏教が伝わったが、中国や朝鮮、日本の仏教は北伝仏教の中に紹介されている。

 少し古い本だが、岩波新書を書くときは、研究者は、力の入れ方が違うという話を聞いたことがある。本書も、そういったことがうかがえる書である。もし、仏教に興味がある人がいれば、手元に置いておきたい一書だろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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食と健康

2023-01-29 09:30:36 | 書評:学術教養(科学・工学)

 

 本書も放送大学のテキストの一つだ。タイトルの通り、食と健康は大いに関係がある。本書を読めば、食に含まれる各種の栄養素がどのように体に吸収され、体の中でどのような働きをするかを知ることができる。

 ただ思ったより細かい内容である。私自身は、高校まで化学が得意だった。しかし、大学に入ると化学をきっぱり捨てた。その理由は無機化学ならまだしも有機化学に入ると、覚えることが多いので、あまり記憶力に自信のない私としてはどうにも敬遠したいからである。

 この手の本は、有機化学を抜きにして書くことはできないと思う。だから、本書中には化学の構造式がこれでもかと言うくらい出てくる。こういったものが好きならともかく、嫌気がさす人も多いのではないだろうか。

 表紙に著者として名前が載っているのは二人だが、最後の分担執筆者紹介と編著者紹介のページを見ると、他に二人の執筆者がいることが分かる。つまり四人でこの本を書いているということになる。そして四人のうちの三人が農学系の研究者で、残る一人は医学系の人である。こういった本を読むと、つくづくそちら方面に進まなくてよかったと思う。

 ただ、こういった内容が好きな人もいることは否定しない。ただ私にはそれほど面白くなかったというだけだ。

☆☆

 

 

 

 

 

 

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人体の構造と機能

2023-01-27 09:09:38 | 書評:学術教養(科学・工学)

 

 本書も放送大学の教材の一つである。人は、あまり自分の体については知らないのではないだろうか。外に出ているところならまだしも、特に体の内部については。

 本書は、人体の各パーツ事に、どういう仕組みになっているのか、どういう役割があるのかを示したものだ。本書を十分読み込めば、人体構造についての知識がかなりつくのではなかろうか。執筆者は二人とも医師である。だから、本書の知識があれば、お医者さんに行っても、話が分からないということはないだろう。また、健康診断や人間ドックで出てくる専門用語が何を表しているのかもある程度理解できるようになるし、今話題の免疫に関する話だってある程度できるようになるのではないかと思う。

 ただ、初めて聞くような専門用語も多いので、もし、この方面を専門とするのでない限り、覚えようと思うと、かなり苦労することだろう。だから、常に手の届くところに置いておいて、なにか気になるところ、知らない専門用語が出てきたら、該当箇所を調べてみるという使い方をすることを勧めたい。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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「人体の構造と機能」単位認定試験終了

2023-01-24 13:52:40 | 放送大学関係

 先ほど、放送大学の「人体の構造と機能」の単位認定試験をシステムWAKABAで受験した。これで、今学期受験する2科目はすべて終わった。この2科目とも単位が取れていれば、7回目の卒業となる。もう新しく再入学できるコースはないので、今後どうするかだ。もし卒業できなかったら、少なくともどちらかは単位が取れていると思うので、何か興味ある科目を追加で選択しようと思う。

 とりあえず秋田大学の「地球科学コース」の方は、一応修了は確定しているが、あと1科目の報告課題と2科目学習単位認定試験問題が残っているので、今年の修了はやめて、そちらに力を入れようと思う。また近いうちに別のコースに申し込みたい。

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クリスティ・ハイテンション2

2023-01-21 09:13:30 | 書評:その他

 

 伯爵令嬢にして、ホームズの姪(母の兄がホームズ)と言う設定のクリスティ・クリスタル・マーガレット・ホープが、名探偵役となって、事件を解き明かすこのシリーズ。なお、作中での事件は、ホームズシリーズに出てきた事件がモチーフになっており、それにクリスティが絡んでいく形だ。ちなみに、クリスティが伯爵令嬢なのは、父親がホープが現在は伯爵だからだが、彼は公爵家の跡継ぎなので、公爵令嬢にアップデートすることはほぼ決まっている。

 この作品は「シャーロック・ホームズ」のシリーズをモチーフにしており、この2巻のモチーフになっているのは、The Adventure of the Sussex Vampire(サセックスの吸血鬼)とThe Adventure of the Dancing Men(踊る人形)の二つだ。前者では、ミナ・ツェペッシュという本物のバンパイアが出てくる。そう、環望さんの「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」に出てくるバンパイアの姫だ。なんとクリスティは、ミナと友達になってしまう。

 そして、事故によりクリスティが瀕死になった時、自分の血を与えて助けるのだ。ちなみに、ミナの血をもらっても、バンパイアにはならないらしい。ただ病気にもならないし、怪我の治りも異常に早くなってものすごく長生きするらしい。なお、巻末には、永遠に生きるバンパイアのミナとクリスティのひ孫との対面シーンが環さんとの共作で描かれている。

 このシリーズ、すっかりはまってしまった。続編のクリスティ・ロンドンマッシブも併せて読めば、美幼女から美少女に、伯爵令嬢から公爵令嬢にステップアップしたクリスティにも会える。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「食と健康」単位認定試験終了

2023-01-20 11:02:16 | 放送大学関係

 さきほどシステムWAKABAで、放送大学の「食と健康」の単位認定試験を受験した。今学期は、あと1科目「人体の構造と機能」が残っているが、結構疲れたので、また後日ということになりそうだ。

 インターネット機器が時々不調になるので、ちょっと心配していたのだが、何事もなく無事に終わった。あと1科目が無事に終われば一安心である。

 2科目共単位がとれれば、もう入学できるコースが無くなる。まあ、仮に機器の不調が出ても、絶対に今学期卒業しないといけないわけではないので、気楽に行きたいと思う。

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カワセミさんの釣りごはん : 1

2023-01-19 08:41:14 | 書評:その他

 

 カワセミさん(本名白梨カワセミ)は極度の人見知り。親の仕事の都合で、東京から福岡県の田舎に越してきた。カワセミさんが転校した高校で出会った、田舎ヤンキーのミサゴさん(本名魚取ミサゴ)は大の釣り好き。最初はヤバい奴と思っていたカワセミさんだが、いつの間にかミサゴと友達に。

 ミサゴさんのことをカワセミさんがヤンキーと思ったのは、髪の毛を金髪に染めていたからだが、私服の方も、半ケツジーンズななのだ。

 カワセミさんは、カワゲラの幼虫とかミミズなどの釣り餌には触れないが、料理は大好き。普段はオドオドしているが、いざ料理となると人が変わる。魚も生きているのは怖いが、食材と見れば大胆になる。ちなみにミサゴさんは血を見るのが大の苦手。ヤンキーのくせに、カワセミさんが魚をさばくのも怖がる。

 なお、ミサゴさんには兄と姉がいる。兄は会社員のようだが、姉は、カワセミさんとミサゴさんの学校の先生。ミサゴさんの兄と姉は、二人のことを同性カップルと思い込んで、暖かい目で見ていこうとしている。

 終りの方では、新キャラの白黒コンビも登場して、釣り仲間となりそうな予感。さてさてどんな展開をみせるかな。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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大相撲令嬢~前世に相撲部だった私が捨て猫王子と はぁどすこいどすこい~ 1

2023-01-17 12:58:34 | 書評:その他

 

 この作品を一言で言えば、異世界転生悪役令嬢ものなのだろうか。大体悪役令嬢ものといえば、ゲーム世界によく似た異世界へ悪役令嬢に転生したヒロインが、婚約破棄され、追放されるか処刑されるといったバッドエンドを回避するため、ゲームの知識を駆使して無双するというのが典型的なパターンなのだが、これはちょっと違う。

 ヒロインのフローチェは侯爵令嬢。第一王子ジョナスの婚約者だったが、ヤロミーラによって、無実の罪に陥れられ、婚約破棄をされてしまう。そのときヤロミーラに殴られたことがきっかけで前世の記憶を取り戻す。なんとフローチェは大学で、女子相撲部だったのである。それからのフローチェは向かうところ敵なし。何しろ、土俵や行事などを呼び出せ、敵と強制的に相撲を取ることができるのだから。


 ちなみに、この世界は、「光と闇の輪舞曲」という乙女ゲームの世界。もちろん相撲とは何の関係もない。

 幽閉されていた第二王子(といっても王位継承者としてはこちらが正統)のリジーを助けて、相撲道で、彼を助ける。そうフローチェには立派なショタ属性があったのだ。

 悪役令嬢ものと相撲の組み合わせというのがなんとも斬新で面白い。これネタだよねと思っても、笑いながら読んでしまう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

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ドラゴン、火をはくのはやめて!

2023-01-15 13:01:07 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 ここは北にある小さな国。寒さのせいで作物もわずかしかとれないまずしい国だった。ある時、この国の王様が沼に住むドラゴンにお願いした。金貨をあげるから、どうか火を吐いてこの国を温めてくれと。ドラゴンはその願いを聞いて、国を温め、人々はますしさから解放された。ここまでは良かったが、国が豊かになると王様は贅沢三昧。とうとう隣の国を征服してしまった。それでも、ドラゴンが火を噴くのを止めないものだから、国はどんどん乾いていった。王様がドラゴンに、金貨を提示して火を吐くのを止めてくれと言っても、ドラゴンは提示額の100倍もの金貨を要求して一層強く火を吐くだけ。しかし、子供たちの願いに応えてドラゴンは火を吐くのを止める。

 この王様、最初は自分の国や民を豊かにしたいという思いがあったんだと思う。しかし、その手段を安易にドラゴンに頼った結果、やることがうまくいくものだから、きっと思いあがってしまったんだろう。

 この王様が間違っていることが二つあると思う。一つ目は自分で地道にやらないで、安易にドラゴンという強力な存在に頼ってしまったこと。強力な存在を、自分の思う通りに動かせる訳ではない。もし制御できない事態に陥ってしまえば、待っているのは破滅だということ。

 二つ目は、すべてお金で解決しようとしたこと。確かにお金の効力はものすごくあるが、それはお金の価値を認めている者だけの話。たとえ金貨といえども、ドラゴンにとってはそれほど価値のあるものではなかったのだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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わざと見せてる?加茂井さん。 1

2023-01-13 14:55:59 | 書評:その他

 

 これは、加茂井さんという女子と須藤くんという男子の物語。隣の席の加茂井さんのスカートは短い。ちょっとしたことで見えてしまう。おまけに加茂井さんは男子との距離感は独特で、わざとパンツを見せているのではないかと思うくらいである。雨に濡れ、服が透けて、下着が見えても、全然気にしない。でも須藤くんはドキドキ(笑)そして授業中は寝ているかスマホをいじっている。

 そして須藤くんは漫画を描くのがうまい。加茂井さんも漫画をよく読んでいるので(ただし父親世代の作品限定)、これがきっかけで、加茂井さんと話すようになった。絵がうまい子は、教科書に人物像が出てくれば、変顔にしてしまうのはお約束。教科書を忘れた加茂井さんに、正岡子規を変顔にした教科書を見せることになった。加茂井さんは教科書を読むように当てられたのだが、笑ってしまって読むことができない。確かに、あれは噴き出してしまう。耐性がないと、回復するのに時間がかかるだろう。

 でも、二人は中学二年生だ。さすがに中学二年生のパンツをみて喜ぶようなことはないと思われるが、もしかすると男の子も同学年だったらそうなのかな。でも自分が中二のころを振り返ると、男の子も女の子もみんな子供子供していたと思うが、やはり時代だろうか?高校生という設定だったら、男子は思春期真っ盛り。女子のパンツが見えて喜んでも、そう違和感はないので、どうしてそのようにしなかったんだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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