文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

異世界ちゃんこ 横綱目前に召喚されたんだが 1

2022-11-29 09:35:14 | 書評:その他

 

 本書も異世界ものの一つだ。大関で二場所連続優勝し、横綱昇進を確実にした高良山は、なんと異世界に召喚されてしまう。彼を召喚したのはなんと定食屋の3姉妹。特に大魔導師というわけでもない、その世界ではごく普通の娘なので召喚はできたものの、高良山を元に帰す方法は知らない。

 その世界には魔法はあるものの、よく普通の娘が異世界からの召喚なんてできたと思うのだが、そこを突っ込むと物語自体が成立しなくなるのでやめっておこう。

 3姉妹は、高利貸から金を借りて、夜逃げをしたところをキラーベアという魔物に襲われて、苦し紛れに召喚魔法を使ったいう訳だ。しかし、高良山が召喚されたときの娘たちの反応がなんとも面白い。裸のおじさんにキラーベアを倒せるわけがないというもの。

 そう、これは高良山が相撲で魔物と闘うという話なのだろう。そして高良山にはもう一つの特技があった。相撲も強いが、ちゃんこもうまいのである。そして召喚されたときなぜかちゃんこの道具がついてきた。そして、固有アイテムの「ちゃんこ横綱」。どんな調味料も出てくるという優れものだ。特に召喚の際に神様からもらったわけでもないが、どういうわけか、急に高良山のところに表れたのである。

 もう一つのストーリーは、高良山が倒した魔物を原料に色々なちゃんこをつくるというもの。本当に魔物が食べられるのかと、最初腰が引けていた、周りの人たちも一度食べれば、ちゃんこにもう夢中。

 果たして、高良山は元の世界に戻れるのか。それともこのまま異世界でちゃんこの伝道師として生きていくのだろうか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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半七捕物帳 68 二人女房

2022-11-27 08:45:42 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この作品は、半七捕物帳の中の話だ。このシリーズの多くの話と同様。前半はスリラー仕立て。後半は「不思議など何もなかった」とばかり、ミステリーにもどる。

 この作品も、明治になって、語り手に半七が思い出話をするというスタイルになっている。これは、半七が小金井に、幡随院長兵衛の法事で出かけたときの話だ。ついでに、府中の六所明神に参拝ということになった。六所明神とは、現在の大國魂神社でここでは闇祭りと書かれているが、くらやみ祭でも知られている。

 その闇祭りの夜、見物に来た四谷の和泉屋という呉服屋の跡取りの清七が宿場女郎のお国と心中してしまう。この府中には友蔵というとんでもないオヤジがいた。娘が二人いたが、なんと姉のお国を宿場女郎に売り、妹のお三は子守奉公に出しているという。清七はお国を身請けしようとしたが、友蔵は清七を騙して、身請けの金をだまし取ってしまう。この友蔵の家にはお国と清七が化けて出るとのもっぱらの噂だが、友蔵は平気の平左。相変わらず遊んで暮らしている。そして、この和泉屋の女房のお大が闇祭りの夜に江戸で行方不明になる。

 そして、闇祭りの見物に来た四ツ谷坂町の老舗の酒屋・伊豆屋の女房のお八重が、祭り見物の最中にこつぜんと消えてしまった。果たして二つの事件は関係があるのか。

 さすがは半七親分である。親分の名推理が冴えて、最後にはこの事件を見事に解決する。しかし、友蔵は最後には死罪になるのだが、もっと早く捕まえていれば、この悲劇も大分違ったものになったのではないだろうか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お姉ちゃんと弟の日常 おねえちゃんはへんたいです

2022-11-23 08:26:07 | 書評:その他

 

 これは、弟大好き姉と、その弟の物語だ。姉は梅子、弟の通う学校で英語教師をしている。そして弟は幸樹。梅子は、美人でスタイルがいいため幸樹のクラスメートはあんな姉ちゃんがいていいなとうらやましがっているが、その実態はちょっと引いてしまうくらいの大変態。

 忙しい両親に変わって弟の面倒を見てきたのはいいのだが、なにしろ弟のパンツをかぶるのが大好き。ちなみに最近はブリーフの方が好みのようだ。もちろん頭にかぶっている。そして、自分のパンツには弟の写真が印刷されている。ちなみに、家では裸族らしい。

 弟と夏祭りに行くのはいいのだが、弟に褌を用意する。そして弟のふんどし姿を妄想して、よだれを垂らす。かたぬき(お祭りの定番ですな)をすれば、型を無視して、弟のパンツを正確につくる。弟の監察日記をつけているがそれがなんと98冊目。

 姉の変態振りは、とにかく笑える。なまじ美人なだけに、その変態ぶりとのギャップが、なんとも面白いのだ。誰ですか。こんなお姉ちゃんが欲しいというのは。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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警察署長シリーズ 完全版 1,2

2022-11-21 09:24:57 | 書評:その他

 

 

 本書は、まだたかもちげんさんが描いていた時代のものだ。3巻の途中で、病気に倒れ、その後アシスタントだったやぶうちゆうきさんが引き継いで描いている。だから4巻からはたかもちさんは原案者ということで掲載されている。主人公の椎名啓介は、本池上署の署長であり、階級は警視正。警視正で署長ということは、本池上署は大規模署という設定なのだろうか。ここで豆知識をひとつ。普通の警察署の署長は階級は警視だが、大規模署はその一つ上の警視正を署長におくようだ。

 この椎名啓介というのがまったく異例な署長なのだ。なにしろキャリアなのに、10年も本池上署の署長を務めている。おまけに本池上署の管内は、椎名の出身地でもある。(普通キャリアは1~2年で転勤していくし、出身地への配属は警察ではタブーとされているらしい。でも私は、警視庁ではないが、某県警の所轄の課長で出身地に配属された人間を知っている。)椎名署長昼行燈という評判があるにも関わらず、現場には出るわ、適切な捜査指揮はするわでもう完全に名署長。

 絵柄は、最近の流行とは大分違い、おじさんが好みそうなものだ。でも読み進めるうちに、あまりそんなことは気にならず、続きが読みたくなってくる。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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男塾外伝 大豪院邪鬼(1)

2022-11-19 13:02:52 | 書評:その他

 

 この作品は、宮下あきらさんの人気作「男塾」のスピンオフ作品であり、男塾の帝王と呼ばれる 大豪院邪鬼を描いたものである。この1巻では、邪鬼と男塾死天王や3人衆との出会いを描いた10年前の話から始まる。当時彼らは3号生、今でも3号生。この〇号生というのは、〇年生と同じ意味だと思う。つまり、関東では〇年生、関西では〇回生、男塾では〇号生というわけだ。もしかすると10年間留年しているのか?

 男塾にやってきて早々、男塾の猛者たちを倒していく邪鬼だが、ここで、お約束通り、男塾の敵対勢力が登場する。大和轟傑連という連中で、その総帥の剣崎将豪は男塾とは因縁があるようだ。そして、変な寺が絡んでくるというのも本編と同じ。

 そして始まる大和轟傑連と男塾死天王との闘い。男塾からの出るのは、卍丸。そう、あのモヒカンで変なマスクをしている人だ。相手は剣崎の部下の烈風。果たして勝負の行方は? ちなみに、男塾では敵との闘いに変な名前をつけている。このときは逆鱗畢殺(げきりんひっさつ)という名前である。

 しかし、この物語で最強なのは、やはり塾長の江田島平八なのではないだろうか。普段は「わしが男塾塾長江田島平八である」くらいしかセリフがないのに、この巻では、結構喋っている。あの民名書房の蘊蓄もでてきて、なぜか笑えるのが不思議だ。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる~この白魔導師が規格外すぎる~(1)

2022-11-17 14:10:26 | 書評:その他

 

 

 これもなろう系の小説によくある追放ものの一つだ。追放もののパターンは大体同じである。パーティであまり活躍しないような者を、無能として追放する。しかし、追放された者は本当は役立たずでもなんでもなく、ものすごく有能で、とにかくいろいろな仕事をこなしていた。役立たずのように見えたのは、他のメンバーにまったく人を見る目がなかったことと、あまりにも他のメンバーが無能すぎて、追放された者が真価を発揮する暇がなかったということである。

 そして、追放する側は、違うものもあるが、ほとんどが勇者パーティである。そしてパーティの要となる人物を追放してしまった勇者パーティは次第に衰退の道をたどっていくのである。つまりいわゆるざまあ小説でもある訳である。

 こうしてみると、勇者って、中にはそれなりに描かれたものもあるが、大体は悪役、敵役として描かれることが多い。それにしてもこんな連中が勇者になれる世界って?

 一方追放されたロイドは、Sランクパーティに加わることになり、その真価をいかんことなく発揮していく。

 これは、実在の企業なんかにも言えることで、周りが無能ばかりだと、有能な社員が正しく評価されないということにも似ている。

 最後は囚われの獣人美少女が出てくるが、果たしてどのような展開を見せるのだろうか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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完全無欠の問題解決

2022-11-15 11:19:35 | 書評:ビジネス

 

 本書は、世界的に有名なコンサルタント企業であるマッキンゼー&カンパニーで使われてきた手法をもとに書かれたものである。

 本書の基本的なツールはロジックツリーだ。このロジックツリーは色々な場面で使えるが、大切なことはMECEであること。MECEとは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive 相互に排他的、集合的に網羅的」の略で、要するにもれがなく重複もないということである。本書では色々なケースにおいてどのようにロジックツリーが使われるかを詳しく解説したものだ。また関連するいくつかのツールも示してあり、今はそれほど流行していないが、QCサークル活動などで見たことがある人も多いものと思う。例えば俗に「魚の骨」と言われる手法はフィッシュボーンとして登場するし、日本では一般に「なぜなぜ分析」と言われているものは「5回のなぜ」という呼び方で登場する。これらは我が国では有名な手法なので、原文がどうあっても、日本で知られている言い方を使った方がいいと思う。なお、なぜなぜ分析については、別の5回という回数にこだわる必要はないというのが私の考えだが、たぶん他にも同じ見解の方もいるだろう。

 ただ、理屈を知っているだけでは、それなりのものしかできないし、色々な経験や知識がないと薄っぺらいものしかできないだろう。それを防ぐためには、色々なバックグラウンドを持った人を集めて作るという方法もある。本書を読んだ人は、ささいな問題にも、この手法を使ってみるといいだろう。とにかく愚直に使い続けるのだ。使い続けて、ツールを使いこなすレベルを上げる必要がある。一見遠回りのようだが、それが、このツールを自家薬籠中のものとするためには最も近道になるのではないだろうか。

☆☆☆☆

 

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潜在能力が開花する速聴インプット術

2022-11-13 09:18:55 | 書評:ビジネス

 

 本書は、歯科医でもあり経営者でもある著者の経験に基づき書かれたものだ。内容を一言で端的に言えば、速聴することにより、ワーキングメモリを鍛え、ポジティブな情報を潜在意識に刻みこもうということであろうか。

 ここでワーキングメモリというのは、作業記憶とも呼ばれ、知的な作業を行う際に、一時的に情報を蓄えておく記憶領域のことである。例えば3つの数の計算をするとき、最初の二つの数の演算結果を覚えていなければならないだろう。これを覚えておくのがワーキングメモリという訳である。

 また潜在意識というのは、心理学などの教えるところによれば、我々が意識している顕在意識の下には、ずっと大きい潜在意識の領域がある。この潜在意識は、無意識のうちに我々の行動に大きな影響を与えている。だから潜在意識を変えれば、我々の行動も変わるということだ。ただこの潜在意識を変えることはなかなか難しいのだが、速聴はそのための有効な方法であるという。

 ワーキングメモリを鍛えるというところには、いろいろと参考になるようなところも多いが、潜在意識についての部分は、どうも私の心に染み込んでこないのである。

 まあ速聴自体が効果があることは色々なところで聞くので、可変速で再生できるような録音機器を持っている人は試してみるといいと思う。これはといった書物を自分で録音し、高速で再生するのだ。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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こみっく☆すたじお(1)

2022-11-11 11:34:18 | 書評:その他

 

 主人公は、漫画家志望の相原実という20歳の青年。格闘漫画が大好き。栃木から上京して、ニャングマガジン(名前は、この漫画が連載されていたヤングマガジンをもじったものであることは明らか)編集部に原稿を持ち込むも、担当編集者の安永から萌が必要だと言われる。

 実くんの大好きな高倉健二の格闘漫画・アルティメット番長も、安永が担当しているという。その漫画に急に萌え系ヒロインの世界いちこが出てきだしたのは安永のテコ入れのためだったらしい。

 なんやかんやあって、高倉健二のアシスタントとして働くことになった実くんだが、実は高倉健二はペンネームで、本人は中学生くらいに見える女の子。でも本当の歳は20歳でつまりは合法ロリという訳だ。本名は瀬貝いちこといい、漫画に出てきた世界いちこは、その名前から来ている。

 実くんは漫画家志望なのに、絵はへたくそ。だからアシスタントだけど、作画より料理の方が得意のようだ。いつの間にかアシスタントのはずがメシスタントのようになってしまった。

 高倉健二の職場は変な人ばかり。何しろ高倉健二こと瀬貝いちこは、ラストスパートになるとネコミミをつける。あと二人女性のアシスタントがいるが、チーフの堀川は、いちこが背景を描けないので、背景専門となっている。西川秋乃は、コスプレ好きの女子高生。いちこに色々な服を着せて喜んでいる。

 ちなみに、いちこはかなりの筋肉フェチのようである。実は実くん、一見ヒョロ男だが腹筋も割れている細マッチョ。いちこも次第に実くんにひかれているようだ。やたらと実くんに甘える。実くんもまんざらでもない。これは結局はいちこと実くんの織りなすラブコメなのか。いっそ、実くんが専業主夫になる道もあると思うのだが。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

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放送大学の通信指導提出完了

2022-11-10 12:39:54 | 放送大学関係

 放送大学の今学期履修科目である「人体の構造と機能」、「食と健康」の通信指導の提出を、システムWAKABA から行った。前者は昨日、後者は本日行った。前者は、テキストを見ればなんとかなったが、問題数が20問と通常の倍だったので少し疲れた。後者は他と同じように10問なのはいいのだが、テキストからは探しにくく、ネットでも検索しながらとなったので、やっぱり疲れた。郵送による提出は15日からだが、ネットでの提出は8日からできる。何があるか分からないご時世なので、早め早めにできることは済ませておこうということである。

 あとは試験に合格すればめでたく全コース修了ということになるが、さてさてどうなるか。

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