城繁幸氏は彼のブログJoe's Loboで「職業訓練なんて誰も求めちゃいない」で、補正予算で6000億以上拡充された「緊急人材育成・就職支援事業」による制度が不人気な事をあげ、その理由として、制度の複雑だけでなく、企業内の身分制度が固定され、職を求めている人と正社員との間に競争が行われないからだと主張している。
彼は、「“博士”という最高の訓練を受けた人材でさえ敬遠される国」だと嘆いている。「博士課程」が職業訓練だということには大いに疑問があるが、確かに我が国で普通に見られる「新卒」を偏重した採用制度は職業訓練という制度とは相いれないだろう。
しかし、原因は他にもあるのではないか。昔は職業訓練と言えば技能系の訓練を連想したが、最近は管理・事務や情報・通信系などかなり分野が幅広くなっているという。しかし、肝心なのは学ぶ内容の方だ。そこで、希少価値を産むような高度な能力を開発することができるのなら問題はないが、コモディティとしての労働しか供給できないような知識・技能しか得られないのであればあまり魅力は感じられないのではないか。「高学歴ワーキングプアー」と言う言葉があるように、職を求めているものが、全体的に高学歴化している昨今においては、訓練の内容がより厳しい目で見られているのではないだろうか。
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○関連ブログ記事
・若だんなの新宿通信
・la_causette
彼は、「“博士”という最高の訓練を受けた人材でさえ敬遠される国」だと嘆いている。「博士課程」が職業訓練だということには大いに疑問があるが、確かに我が国で普通に見られる「新卒」を偏重した採用制度は職業訓練という制度とは相いれないだろう。
しかし、原因は他にもあるのではないか。昔は職業訓練と言えば技能系の訓練を連想したが、最近は管理・事務や情報・通信系などかなり分野が幅広くなっているという。しかし、肝心なのは学ぶ内容の方だ。そこで、希少価値を産むような高度な能力を開発することができるのなら問題はないが、コモディティとしての労働しか供給できないような知識・技能しか得られないのであればあまり魅力は感じられないのではないか。「高学歴ワーキングプアー」と言う言葉があるように、職を求めているものが、全体的に高学歴化している昨今においては、訓練の内容がより厳しい目で見られているのではないだろうか。
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