デカフェとは、カフェインを除去したコーヒーのことだ。本書を読むまで、デカフェというのはカフェインのない、例えばタンポポの根のようなものを言うのかと思っていたのだが、普通のコーヒー豆からカフェインを抜いたものだった。
カフェインが体質的に苦手だと言う人がいる。カフェインは立派な?アルカロイド系の薬品で、過剰に摂取すれば健康被害が起こりかねない。場合によっては市に繋がったり、禁断症状も出てくることもある。
こういったことは許容量や症状の個人差が大きいが、著者の場合はカフェインを摂取すると動悸がひどいのである。でも大のコーヒー好き。そう簡単にコーヒーをやめられない。そこで目を付けたのがカフェインの殆どないデカフェという訳だ。
でもデカフェ用に特別な豆を使っている訳ではない。普通のコーヒー豆からカフェインを抜いているのだ。だからおいしい豆を使えばおいしいし、そうでなければそれなりである。
コーヒー豆からカフェインを取り除く方法は次の3種類。
①有機酔溶媒を使うカフェイン除去法
②水だけを使うウォータープロセスカフェイン除去法
③二酸化炭素を使ったカフェイン除去法
このうち①は、日本での製造も輸入も禁止されているので、私達が楽しめるのは②か③によるものとなる。
本書にはカフェインに関するあれこれ、世界のデカフェ市場、カフェインの除去方法、お勧めのデカフェブランドなど、一通りデカフェに関する知識が身につくと思う。
ただ1日あたりのカフェインの許容量を知って、カフェインをコントロースしたい人は、緑茶やチョコレート(カカオ豆は結構カフェイン含有量が多い)、エナジードリンクなどにもカフェインが含まれているので、その分を計算に入れて欲しい。
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