本書の構成は、見開きの右側ページに、偉人たちの言葉を紹介し、左側ページに偉人やその言葉に関する説明が書かれているというものだ。特徴としては、年代ごとにまとめられているということか。収められているのは、内外の作家からアメリカの大統領までなかなか幅広い。
それにしても、世界の偉人と称賛されるような人たちもいろいろため込んでいるようでなかなか興味深い。例えばケネディの言葉としてこのようなものが載っている。
大統領なんかならなきゃよかった(p176)
時は、キューバ危機の真っ最中。一歩間違えれば、核戦争に突入し、世界は滅びたかもしれない。彼は仲間内では弱音を吐く半面、外交上の脅威には一歩も譲らなかったらしい。ぼやきながらも世界を救ったのだ。
そんな偉人たちのぼやきが150人分。よくぞこれだけ集めたものだと感心してしまう。
まあ、人間生きていれば色々あるということか。これはどんなに偉い人でも、人間である以上、ぼやきたくなる時があるのは、我々の様な庶民と同じということかな。しかし、ぼやきながらも、偉大なことを成し遂げたということは、我々庶民とは違うのだろうな。
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