文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:ヤンデレ彼女(1)

2016-11-27 09:44:52 | 書評:その他
ヤンデレ彼女 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
クリエーター情報なし
スクウェア・エニックス

・忍

 誰もが恐れるバリバリのヤンキー竜崎レイナ。特徴は、いつも持ち歩く血のついたバットだ。対するは、ごくごく平凡で地味な優等生の田中学。名前から地味だ。

 そんな二人が出会い、まさかの互いに一目ぼれ。この作品は、そんな二人が繰り広げる抱腹絶倒のラブコメである。

 最初から学にデレデレのレイナだが、二人が付き合っていると皆に分かるとヤンキーとしての対面が・・・。ということで二人は隠れて付き合うことに。

 レイナは、ヤンキーなのにデレデレ。恥ずかしがり屋で、照れ隠しにやたらと手がでる。それが鋼の一撃でとっても強烈。でも、そんな姿がものすごく可愛いらしいのだ。

 二人の周りを固める人たちも変な人ぞろい。中でも面白いのがレイナの母親。学が携帯を持っていないというのでレイナと学は携帯を買いに。これが二人の初デートとなるのだが、着ていく服がないというレイナに、母が出してきたのはなんと特攻服。

 レイナが「デート」の「デ」を言ったところで、「あら出入り?お母さんのメリケンサック持っていく?」って、いったいどんな母親やねん!?

 どうも、お母さん、現役時代は「人間凶器」とよばれたお方のようだ。でも、結局は、レイナをなかなか可愛らしく仕上げてくれた。おかげで学君、かなりテンションが上がったようだ。

 この他、学の妹でドMな真夜美も真面目な兄に似合わず相当な変人(変態?)だ。すっかりレイナに懐いてしまい、どつかれては喜んでいる。

 ページを繰っていると、爆笑の連続。変だけどとっても面白い。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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書評:山月記

2016-11-25 10:23:05 | 書評:小説(SF/ファンタジー)
山月記
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

・中島敦

 「文豪ストレイドッグス」(原作:朝霧カフカ・作画:春河35)という深夜アニメがある。文豪の名を持った登場人物が、文豪たちの作品に由来した異能力を使って戦いを繰り広げるというものだ。それに出てくる主役キャラ、中島敦という名の少年の能力は虎に変身するというものである。

 私も文学読みではないので、中島敦という名前自体も知らなかったのだが、彼の短編小説である「山月記」が元になっているらしい。そこで、どんな作品か、ちょっと読んでみた。

 「山月記」は李徴という虎になってしまった男の話だ。才能に恵まれたていた李徴は、いったんは官吏になったものの、賤吏に甘んじることを潔しとせず、詩家として名を成したいと郷里に戻る。しかし世の中に入れられることはなく、ある日どこかに飛び出したまま帰ることはなかった。

 翌年、友人の袁傪が虎になった李徴と出会い、彼の身の上話を聞くというもの。李徴が虎になった理由は、以下のように語られる。

<人間であった時、己は努めて人との交を避けた。人々は己を倨傲だ、尊大だといった。実は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。・・・(中略)・・・己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。>

 しかし、なぜ虎だったのだろうという疑問がわいてくる。どうして、猿やタヌキではなかったのか。中国では、虎は四聖獣に入るくらいの特別な動物だ。そして虎は、ライオンなどのように群れを作らない。つまり孤高の獣なのである。つまり李徴の心にある、自分はひとかどの人物であるという自尊心、そして孤高を好むような性格、それらが彼を虎に変えたのだろうと思う。

 つまり、羞恥心に近い臆病な自尊心であるとは言いながらも、自分は、猿やタヌキのようなモブ的存在ではない。やはり主役級なのだと思っていたに違いない。この作品を読んでいると、そんなつまらないことを考えてしまった。

☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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感覚的な人間が多すぎる

2016-11-24 14:02:11 | オピニオン

 テレビを視ていると、誰が紅白に出るといったニュースが流れていた。紅白なんて、全く興味がないのでもうずっと視たことがない。昔はテレビが一つしかなかったので、家族が視たがれば、仕方なしにNHKをつけていたのだが、それでも、番組事態はほとんど視ていない。今は家に複数のテレビがあるので、別の部屋で他の番組を視るか、本を読んでいるのが恒例になっている。

 だから、和田アキ子が落選だのSMAPが出ないだの、盛んに言っていたが、どうでもいいことばかりだ。そんなことより、日本にはもっと大事なことが山積みだろう。トランプ氏の大統領選当選に伴う対アメリカ戦略、ロシアとの北方領土問題、中国や韓国との多くの課題。ローカルなところでは、東京オリンピック、築地市場移転問題、地方議員の政務活動費不正使用問題。考えただけで頭が痛くなりそうだ。

 しかし、そんなことには興味を示さず、感覚的に動くだけ。そういった人間が多いような気がするのは気のせいか。だから、我が国のエネルギーセキュリティ、コスト、経済、技術的問題、そういったことを総合的に考えず、原子力を廃止しろとか、再生可能エネルギーを増やせだのとか短絡的な主張が出てくるのだろうと思ったのは余談・・・w

ところで「ピコ太郎」って誰やねん!? あまり、この方面には興味がないので、戸惑ってしまうw
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田舎風景

2016-11-24 11:07:13 | 旅行:山口県


 実家に続く道路の風景。場所は、美祢市の十文字という場所のあたりだ。もう冬が近い様子がうかがえ、歩道にはかなり枯葉が落ちている。

 少し見難いが、向こうの方にあるガードレールの色は、山口県特有のものだ。夏ミカンの色を模した黄色に塗られている。
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書評:彼女はろくろ首(1)

2016-11-23 09:49:52 | 書評:その他
彼女はろくろ首(1) (週刊少年マガジンコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・二駅ずい

 これはかなり変な漫画だ。なにしろヒロインの特性がろくろ首というのだから。ヒロインは、鹿井なつきというかわいらしい女子高生。マンションの隣の部屋に住む、幼馴染で同級生の宮間一樹のことがとても気になっているのだが、彼女には人とは違うところがある。首がにょろにょろと伸びてしまうろくろ首なのだ。

 このなつき、授業中寝ぼけては首が伸びたり、びっくりして首が伸びたりと、ろくろ首特性丸出しなのだが、周りは、それに驚くようなこともなく普通に受け入れているのがなんとも面白い。一樹にしても、ろくろ首特性をネタになつきをいじっているようなところもある。なんやかやといいながら、一樹の方も、なつきのことを気にしている感じだ。

 出だしは、ホラー漫画のような感じだったが、この作品は、実際にはそんな二人が繰り広げるラブコメだ。ろくろ首だけど、純情でちょっとぐーたらななつきがとっても可愛い。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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こだまエヴァンゲリオン仕様

2016-11-22 19:39:20 | 旅行:山口県


 先般帰省の折、乗った新幹線がエヴァンゲリオン仕様だった。これにお目にかかったのはこれで2回目だ。1,2号車には何かこの車両らしいものがあるらしいが、残念なことに乗ったのは最後尾の8号車。



 横の方は、こんな感じになっている。
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書評:浴室には誰もいない

2016-11-21 17:26:30 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
浴室には誰もいない (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

・コリン・ワトソン、(訳)直良和美

 事件は、警察に届いた1通の匿名の投書から始まった。恐ろしい事件が起きたに違いないから、ベアトリス・アヴェニュー14番を調べてくれというのだ。

 そこに建つ家は、町で煙草屋を経営するゴードン・ペリアムという男の持ち物で、下宿人であるブライアン・ホップジョイというセールスマンをしている男と二人で住んでいたという。

 ところが、この二人の所在が分からず、警察が調査すると、浴室には、硫酸で人間を溶かしたような痕跡が。こんな出だしで始まるこの作品は、猟奇殺人事件の幕開けのような予感を読者に抱かせる。

 なにしろ、硫酸で死体を溶かすという手口は、ロシア革命の際、ロマノフ家が惨殺された際に使われたことでも有名だ。イギリスにも硫酸を使って死体を始末していたジョン・ヘイグというシリアル・キラーがいたという。これは、とんでもない事件に発展していきそうではないか。

 ところが情報部員のロス少佐とその部下でかなり高ビーなハリー・パンフリーが現れたことから少し様子が変わってくる。なんとブライアンの正体は情報部員だったという。

 事件を調べるのは、地元警察のパーブライト警部と彼の部下たち。情報部員の二人は、情報は要求するものの、国家機密が絡むからと、独自に動き回り、協力する気配さえない。

 この情報部員二人の言動が、なんだかコメディぽくって、この作品、もしかすると、殺人事件を装ったコメディだったのかといった感じも受けてくる。なにしろロス少佐など、調査の過程で、ビッチな人妻の絶対領域になんだかよく分からない感心をしたり、自慢の手練手管で情報を得ようとして、逆に相手に組み敷かれて、あんなことやこんなことに・・。ちなみにこの二人、事件の捜査には殆ど役にたっていない。

 おまけに、行方不明の二人のうちの一人であるペリアムはのんきに新婚旅行中だった。ホップジョイの方も、秘密のはずの自分が情報部員だということをちらつかせて、あちこちから借金したり、女性と関係をもったり。そんな、とんでもない事実が浮かび上がってくる。

 更に事件の方も、途中から少し変な方向に行くような様相を見せてきた。いったいこの話どうなるのかと、読者は迷い道に踏み込んだような気分にさせられるだろう。ところが、パーブライト警部たちの働きで、迷い道を歩んでいたと思われた読者は、きっちりと元の道に戻ってくるのだ。待っていたのは意外な結末。

 やはり、ミステリーというのは、読者を翻弄しなくっちゃね。私も途中から見事に、作者の罠に嵌って、迷い道うろうろ。どこかユーモラスな文体とも相まって、なかなか面白い作品だった。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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外国人は介護の人材不足の穴埋めか?

2016-11-19 18:18:36 | オピニオン
 介護関係の人材不足に対応するために、外国人受け入れ拡大のための2つの法案が成立したという。しかし、私は、根本的な思想が間違っていると思う。

 よく3Kだと言われる介護の現場。私も限られた範囲でしか知らないが、知っている範囲では、確かに大変な仕事だ。大変な割には、処遇が伴っていないというのが、人が足らない最大の理由だろう。それを外国の人で穴埋めするというのはどうなんだと思う。

 それに外国の人に活躍してもらいたいのは、何も介護現場だけではないだろう。昨日も書いたように、もはや落日の時代に入った日本。色々な分野で外国の人に手を貸してもらう必要がある。色々な分野で、外国の人が壁を感じないようにする施策が、今一番望まれることではないのか。

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年金制度破綻を防ぐたった一つのやり方

2016-11-18 15:04:50 | オピニオン
 今、国会では年金法案を巡って与野党が論戦を繰り広げているという。その中で厚労相が、「年金は基礎支出を概ね賄えている」というとんでもない答弁をしたとテレビのニュースで報道していた。

 年金が、基礎支出を賄える?とんでもない。「それなら、おまえ、1年でもいいから、国民年金額で生活してみろよ」と思ってしまう。実態をまるで分っていない、とんでもない発言だろう。

 年金の将来が不安なのは、現役世代がリタイア世代を支える仕組みになっているからだ。だから、少子高齢化になれば、支える人数が減ってくるので、当然のごとく苦しくなってくる。だから、年金制度を維持するためには、現役人口を増やさないといけない。それではどうすればいいのか。

①外国からの移民を積極的に受け入れ、労働人口を増やす。

②労働人口が増えても、働き場所がなければ意味がないので、外資をもっと呼び込んで、働き口を増やす。

③外国からの移民や外資の呼び込みに最大のネックになるのは言葉の壁なので、英語を第二公用語にする。

 もちろん、いろいろなところで、ものすごい痛みを伴うことは間違いない。しかし、このままジリ貧になっていくのとどちらが良いのか。このくらいの思い切ったことをしないと、日本は生き残っていけないだろう。


 
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放送大学 通信指導提出完了

2016-11-17 15:09:56 | 放送大学関係
認知神経科学 (放送大学教材)
クリエーター情報なし
放送大学教育振興会



 先ほど、放送大学の履修科目「認知神経科学(’12)」の通信指導をWebで提出した。これだと、郵送料もかからないし、結果もすぐに分かるので、本当に便利だ。現在実家の方が少しあたふたしているので、何でも早め、早めに対応するように心がけている。これで、単位認定試験の受験資格は得たわけだが、前回父の入院で受けられなかった1科目と合わせて、受験は合計2科目。無事に受験できればいいが。

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