文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:カジノとIR。日本の未来を決めるのはどっちだっ! ?

2016-12-31 09:09:59 | 書評:ビジネス
カジノとIR。日本の未来を決めるのはどっちだっ! ?
クリエーター情報なし
集英社

・高城剛

 正式名称「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」、通称「カジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備推進法」、いわゆる「カジノ法」が、先般国会で可決・成立して施行されたことは記憶に新しい。

 これまで報道されたものを見聞きする限り、「カジノ」と「IR」は同じようなものだと思っていた。ところが、本書のタイトルは「カジノ」と「IR」を二律背反するようなもののような感じで並べて、「日本の未来を決めるのはどっちだ!?」と煽っている。おまけに、「はじめに」の部分で次のように明言しているではないか。

<カジノとIR、それは似て非なるものであり、このふたつにおける成り立ちや目的の違いをはっきりと認識していなければ、日本での成功の目はないであろう。>(p.10)

 果たして、「カジノ」と「IR」は、別物なのだろうか?本書を読んでみると、完全に別物という訳でもなく、IRの中心となるのはやはりカジノのようだ。しかし、「カジノ」を単体で設置すると、どうしても「博打場」といったダーティな雰囲気がつきまとう。だが、これを「IR」にすれば、「カジノ」は数々のアミューズメント施設の中のひとつとなるため、ファミリーで滞在して楽しめる場所として、まったくイメージの異なるものになるのである。そして本書では、世界の潮流は、この「IR」であり、我が国もこれを目指していくべきだという。

 ところで世間では、「カジノ法」に対する風当たりがかなりきついようだ。しかし考えてみると良い。我が国には既に「競輪」、「競馬」といった公営ギャンブルが存在している。また実質的なギャンブルである「パチンコ」の類に嵌っている人も多いではないか。

 例えば職場の同僚が1日で小遣いをパチンコで使ってしまったと言っているのを耳にしたり、おじさんたちが乗り物の中で、一生懸命スポーツ新聞や予想紙などをチェックしているのを見かけたというようなことはないだろうか。

 この本によれば、日本人の20人に一人が「ギャンブル依存症」だそうだ。パチンコ市場などは20兆円もあり、日本は既に「ギャンブル大国」なのである。こういったことには目をつむって、カジノだけを攻撃対象にするというのは、いかにも日本人特有のホンネとタテマエの二面性を見るようだ。

 本書は、このIRやカジノについて、シンガポール、マカオ、マニラ、欧州、アメリカの実情を紹介して、我が国が目指すべきはシンガポール型であると主張している。シンガポール型の基本コンセプトは「外国人による外国人のためのIR施設」だそうだ。要するに外国資本で、IR施設をつくって、基本的には外国の富裕層に金を落としていってもらうということである。だから、自国民がカジノに入るには様々な規制があるらしい。我が国にIRを作る場合にも、いかに外国から富裕層を呼び寄せるかということが一番の課題だろう。

<アジア各国は、シンガポールのポジションを虎視眈々と狙っている。このタイミングに大きく後れを取れば、日本はIR大国となり得る可能性をみすみす逃すことになるだろう。>(pp.217-218)

 そして、IR大国となるために必要なのは、そのための戦略である。これまでのような、あちらこちらからの意見を調整するような調整型の行政では、IR大国となることなど夢の夢だと思うのだが。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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書評:とろける鉄工所(2)

2016-12-29 08:57:13 | 書評:その他
とろける鉄工所(2) (イブニングコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・野村宗弘

 広島出身の作者が、広島弁で描いた「溶接工あるある」マンガの第2弾。舞台は、「のろ鉄工」という広島のどこかにあるという小さな鉄工所。そこで働く溶接工たちの悲喜こもごもをユーモラスに描いたものだ。

 鉄工所の仕事は厳しい。まさに3K職場の典型。夏は風が溶接の大敵ということで窓が開けられないため、溶接の熱も加わった灼熱地獄。また、アーク溶接では床が金属でないと電気が通らないということで、鉄板が敷き詰められているので、冬は酷寒地獄だ。

 労働時間も半端じゃない。主人公の北さんが、上下それぞれ3着の作業着を、1週間にどうローテーションするかという表が載っているが、きっちり土曜日まで入っている。というのは土曜日は出勤日ということだろう。その他、休日出勤が入れば日曜日も仕事だ。

 「のろ鉄工」がこんなに忙しいのも、社長が納期も考えずに仕事を取ってくるからだが、かと言って極悪だという訳でもない。仕事を取ってくるのは、皆物入りだろうからという思いがあるし、年一回は、皆で社員旅行に行ったりもしている。

 工場の責任者のような小島さんの娘の美少女高校生のさと子ちゃんは、毎年この社員旅行に参加するのを楽しみにしているようだし、小学生の頃には社長夫婦からランドセルも買ってもらったらしい。

 ちなみに、今回の社員旅行の行先は、北海道の小樽と函館。私が北海道で行ったことのある数少ない地でもあるので、なんだか懐かしい。

 登場人物たちの笑いとペーソスに溢れた物語は、とても面白いが、でもこれ傍で観ているということもあるんだろうな。自分がこの立場になるのはちょっといやだ(笑)。

 ところで、1巻では、欄外で思い切りやりたい放題していた編集担当者のK添嬢。この巻では「お嬢様担当編集の紙ブログ」というのが何ページかあるだけ。あれが面白かったのに、少し残念だ。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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書評:シーボルトが日本で集めた地図

2016-12-27 10:01:09 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
地理 2016年11月増刊:シーボルトが日本で集めた地図
クリエーター情報なし
古今書院

・小野寺淳ほか編

 フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトはドイツの人だが、日本とも非常に関係の深い人だ。来日して、日本に関する研究を行う一方で、長崎で鳴滝塾を開き、多くの弟子たちを育成した。

 その子孫も、日本にしっかりと根を下ろしている。これには、2つの系列があり、そのひとつは有名な「オランダお稲」こと楠本イネの子孫。イネの娘である楠本高子は、現代の基準に照らしても、とても美しい人で、「銀河鉄道999」(松本零士)のメーテルのモデルとも言われている。

 そしてもう一つがフィリップの次男であるハインリヒの子孫だ。彼は日本人と結婚して、その子孫が今に続いているのである。この間テレビを視ていると、たまたまハインリッヒの子孫に当たる方が出ていたので、「日本に子孫がいたんだ!?」とちょっと驚いたことは余談。

 ところで、フィリップと地図とは、とても因縁が深い。いわゆる「シーボルト事件」のことだ。この「シーボルト事件」というのは、彼が帰国する際に、国外へ持ち出し禁止の日本地図などが所持品に含まれているのが見つかったというものである。これにより、彼は国外追放、関係者も処分された。日本地図というのは国防に関係するので、国外への持ち出しが禁止されていたのだ。

 もっとも、それまでに既に色々と持ち出されていたようで、伊能忠敬が測量した日本地図の写しが、ドイツにあるシーボルトの子孫宅で発見されたという記事を、この夏頃に新聞で読んだ覚えがある。

 さて本書であるが、大きく「国絵図」、「世界図・日本図・蝦夷図」、「地域図:都市図」の3つのパートに別れ、地図とその解説を掲載しているというのが基本パターンだ。その後に、「シーボルトが日本で収集した地図」、「シーボルト第一次来日時の収集地図資料」など、全体的な「解説」が収められている。

 国絵図などは、今見ると、とても実用的なものとは思えないが、どこか素朴な感じがして、見ているとなかなか楽しい。果たしてこの絵図がどこまで正確なのか、ちょっとネットで比べてみた。昔の国は、必ずしも今の県と対応している訳ではないので、隠岐、淡路、佐渡の3つの島を見比べてみると、全体的な形はまあまあ合っているかなという感じだろうか。

 それにしてもこの絵図、何に使ったんだろう、図の中には、村の名前と場所が記されているようなので、年貢を取り立てる時にでも使ったのだろうか。

 また、江戸城内の見取り図が入っていたのにはびっくり。フィリップの書いた「日本」第3巻によると、彼が将軍に謁見した際に、城番の家来を買収して手に入れたらしい。発覚すれば、いくら外国人でも只では済まなかったのだろう。何が彼にここまでさせたのかを想像するのもなかなか楽しい。

 一つ残念なのは、収められている地図に書かれている文字が小さくてよく分からないことだが、本のサイズを考えると仕方がないのかもしれない。一部分でも拡大図をつけるという方法もあるとは思うのだが。

☆☆☆

※本記事は、「本が好き!」に投稿したものです。



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第1回チキチキ コラム de PVバトルへの投稿

2016-12-27 08:51:02 | その他
 私が記事を書いている「シミルボン」「第1回チキチキ コラム de PVバトル」に3つめのコラムを投稿をしました。

 テーマは、「出勤したくない! そんな時、上司・同僚の机にこっそり置いておきたい一冊」です。

 記事はこちら → 「有給を取るのに文句を言わさないように!」
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第1回チキチキ コラム de PVバトル参戦

2016-12-26 08:21:07 | その他

 私が記事を書いている「シミルボン」「第1回チキチキ コラム de PVバトル」に参戦しました。

 『マンガ限定。もし結婚できるなら、この作品のこのキャラクター』および『お腹が空いてたまらない! 飯テロ注意!な作品』というテーマで記事を書いています。

 応援よろしくお願いします。→「理想の二次元嫁を追及する」

                  →「食欲だけでなく性欲も刺激!?」
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書評:・流されて八丈島 マンガ家、島にゆく5年目!

2016-12-25 18:39:46 | 書評:その他
流されて八丈島 マンガ家、島にゆく5年め! (ぶんか社コミックス)
クリエーター情報なし
ぶんか社

・たかまつやよい

 ひょんなことで八丈島にIターンしたマンガ家コンビのたかまつやよいのうちのやよいさん。本書は、そんな彼女の八丈島ご近所ライフを描いた四コママンガ集の3巻目だ。

 マンガ家のやよいさん、どこに住もうと変わりがないのが、締め切り前の修羅場。都会では、ひっそりと倒れてしまうかもしれないが、島では誰かがやって来るので、孤独死は無いようだ。

 せっかく八丈島に済んでいるのに、基本は引きこもってマンガを描く生活。だから、意外に島のことを知らない。しかし、島にはすっかり馴染んで、八丈島ライフをエンジョイしているようである。

 意外にも八丈島は、宅配便事情がよく、通販でも東京扱いで、追加料金を取られることは多くないらしい。だから、やよいさんのオタク生活にもほとんど支障なし。島には結構仲間がいるという。

 八丈島は平和でのんびりした島だが、ちゃんと警察署があり、刑事もいることを知ったやよいさん、「そもそも警察に仕事あるの!?毎日ヒマなんじゃ!?」なんて、かなり失礼なことを、友達の女性警察官に言っている。しかし、早速警察署に取材に行き、マンガのネタを集めるのは、マンガ家の鏡。

 この他、原付免許を取った話や、やよい家のペットの話など愉快なネタが満載。楽しそうな八丈島ライフは笑いがいっぱいだ。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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書評:鉄子の育て方 1

2016-12-17 08:46:47 | 書評:その他
鉄子の育て方(1) (ヤングマガジンコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・かわすみひとし

 主人公の二郷あずさは、女子アナ志望の女子大生だった。ところが女子アナは針の孔以下ともいえるような狭き門。本人はミスキャンパスに選ばれるなど、着実に女子アナになるための布石を打ってきたつもりが、キー局から地方局まで30局も落ちまくる。最後に滑り込んだのが、鉄道専門の超マイナーケーブルテレビ局というわけ。

 ところが、あずさは、鉄道にはまったく興味がない。「あけぼの」って知っているかと聞かれて、寝台特急の方ではなく、元横綱の曙太郎を連想してしまうくらいなのだ。大丈夫か、あずさ。

 鉄道に関する無知をさらけ出して、取材を拒否されたり、局長が取材先の情報を漏らして、出禁をくらい会社が存続の危機になったりと、あこがれの女子アナ生活は、もう波瀾万丈。それでも、あずさは、少しずつ鉄道のことが好きになってきているようだ。

 面白かったのは、この巻に出てきた「横見浩子」という鉄子キャラ。「”乗り鉄”の女神」という設定だが、もちろんモデルはあの「鉄子の旅」に出てくる「横見サン」。あずさと二人でJKに戻って、キャッキャやっていたが、あの横見さんが女子高生になった姿が頭をよぎると、うーん(以下略)。(笑)
 
 ミスキャンパスに選ばれるくらいだから、腐っても鯛。女子アナ試験には落ちまくっても、あずさはなかなか可愛らしい。これは、そんなあずさが、アナウンサーとしてだけではなく、鉄子としても立派に成長していく物語だ。果たしてこの後どんな展開になるのか。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。


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書評:地理 2016年12月号

2016-12-16 23:24:13 | 書評:その他
地理 2016年 12 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
古今書院


 最近すっかり地理づいている私だが、「地理」2016年12月号の特集は、「地域の魅力度アップ」である。この特集は、6月に行われた「人文地理学会特別例会のシンポジウム」の報告でもあるようだ。

 ところで、私も毎回視ているのだが、テレビで「秘密のケンミンSHOW」という番組がある。番組の中で県別の魅力度ランキングというのがよく取り上げられる。これは、「ブランド総合研究所」というところが発表しているものだが、最下位が定位置となっているのは茨城県。最下位になった回数は、8回行われた調査のうちのなんと7回なのである。

 「住みやすいのになぜ最下位なのか?」という、住んでいる人たちとっての素朴な疑問から発して、「地域の魅力とな何か」ということを掘り下げてみたのがこの特集というわけだ。テレビ番組では、面白おかしく放映されているのだが、さすがにこちらは専門誌。真面目にこの魅力度ランキングについて調査・分析し、地方の大学によるその地域の魅力度アップのための取り組みの紹介までを行っている。

 まず「魅力度調査」とはなんだろう。実際には、その他の色々なことも調べられてはいるのだが、これは、アンケートの中の「以下の自治体について、どの程度魅力に感じますか?」というたった一つの設問に対する結果にしか過ぎないのである。5つの選択肢の中から回答させて、その回答内容に点数を割り当てただけのものらしい。

 だから色々な指標を細かく分析した結果というものではなく、非常に大雑把で、感覚的、主観的なものなのである。これを「観光意欲度」「居住意欲度」を説明変数として重回帰分析にかけると、「魅力度」の多くは、前者によって説明できるという。つまり「魅力度」というのは、住む場所としての魅力ではなく、観光地としての魅力を表しているのである。

 通常「地域の魅力」というのは、住みやすさというものがかなり大きな比重を占めるのではないだろうか。要するに、本誌でも言っているように「地域の魅力度」と「地域の魅力」というのはまったく異なるものなのである。だから我々も、何かの調査結果を目にした場合には、その結果だけを鵜呑みにするのではなく、どのような方法で調査が行われたのか、使われている言葉はどういう意味で使われているのかなどを確認しながら見ていく必要があるだろう。
 
 ところで、本特集で紹介されている大学の取り組みは、本家本元?の茨城大学の他、岐阜大学、和歌山大学、愛媛大学のものである。それぞれが、地域の魅力を上げるために、地域と連携して、特色のあると取り組みを行っておりなかなか興味深い。また、そんなところまで「地理」の分野なのかと、その幅広さにも驚く。

 この他、「常総市大規模水害の教訓」、「ジオパークで郷土愛を」など読み応えのある記事が多い。高校までで地理とはなんて退屈な科目なんだと思っていた人(私もその一人だが)は、一度この雑誌に目を通してみるといいだろう。地理というものは、単につまらないことを沢山覚えなければならない学問ではなく、もっと学際的で役に立つ学問だということが実感できるのではないだろうか。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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書評:・ニボシ君の変態 1

2016-12-14 22:34:21 | 書評:その他
ニボシ君の変態 1 (少年チャンピオン・コミックス)
クリエーター情報なし
秋田書店

・ミッチェル田中

 主人公は猫田国星、あだ名はニボシという中学生。ニボシといってもすっかり乾ききってしまっているわけではない。この年頃の男の子らしく、頭の中はエロでいっぱい。男子にはエロ番長として人気があるが、女子からは、「あの目つき犯罪」、「生まれついての変質者」、「中身オッサン」などと散々な扱いである。

 そんなニボシ君が密かに憧れているのが、同じクラスにいる、才色兼備で優しく清らかな夢野しずくだ。ある日ニボシ君、しうくの机から失敬したペットボトルの中身を、関節キッスとばかりに飲んでしまう。ところが、中身はしずくの父親が発明したという人間を別の物質に変換してしまうという薬。

 ニボシ君、この力を利用して、同級生の美少女や美人教師たちに、あんなことやこんなことのし放題。まさにエロ番長の面目躍如。しかし、彼女たちは、なんらかの問題を抱えており、ニボシは、結局それらの悩みを解決するのに役立っているのである。その過程は結構エロいんだけど爆笑の連続。

 でも、一つ苦言を呈したいとことがある。設定をどうして中学校にしたのだろうか。作品に登場する女子たちは中学生にしては発育が良すぎる気がする。こういたエロコメなら、高校を舞台にしてもよさそうなものなのだが、高校生にするとエロがギャグ要素に勝りそうなので、あえて中学生を主人公にしたのだろうか。

 タイトルの「変態」はダブルミーニングになっていることに注意。メタモルフォーゼの「変態」と、性的にアブナイ人の「変態」ということで、この二つを兼ね備えたニボシ君のこれからが、少し心配なような・・・(笑)。

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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使っている書評サイトあれこれ

2016-12-12 10:38:30 | 書評:その他
 私はもう10年近くも趣味でブログに書評を書いている。最初は「楽天ブログ」で始めた(「時空の流離人(さすらいびと」)に書き始めたのだが、2008年から書評関係を文理して、そちらは「風竜胆の書評」の方に纏めている。それ以前の2006年から、資格関係の記事は、この「文理両道」の方に書いているので、現在アクティブで書いているのは、この「文理両道」と書評専門の「風竜胆の書評」の二つであり、「時空の流離人」の方は、一応私のブログ群の本館扱いにはしているが、ほぼ放置状態。

 資格取得の方は、現在「生涯100資格」という目標を残してはいるのだが、いろいろと事情もあり、現在はゆるゆるとした感じで、「あと少しだから、そのうち達成できればいいや」という感じでやっている。いま一番力を入れていることは、本を読むことと、読んだ後に書評や感想を書くことである。

 書評や感想を書くのは、私の記憶力では、しばらくすると内容どころかその本を読んだことさえ忘れてしまうことがあるので、少しでもその本を読んだ痕跡を残し、その時どのようなことを思ったかを記録しておきたかったからだ。

 そんな中で、抽選で本がもらえるというサイトを見つけた。まだプロジェクト時代の「本が好き!」である。ここは昔は、当選した本のレビューを自分のブログに書くというスタイルだったが、運営主体が変わって、「プロジェクト」の文字も落ちた頃だったと思うが、レビューは先方の運営するサイトに書き込む方式に変更となった。

 昔は、それこそ毎日のようにレビューを投稿していたものだが、現在は以前ほど熱意が無くなっている。私がサイト側に対して行った要望に、横から割り込んで言いがかりをつける連中がいたからだ。中には誹謗中傷のようなことを堂々と書くバカもいたのだから始末が悪い。それをサイト側に伝えても「無しの礫」というのはどういうわけだろう。

 いっそ絶縁しようかとも思ったのだが、つまらない連中の思惑通り動いてやることもない。たまに面白そうな本が抽選にかかってくることもあり、現在はほどほどの付き合いという感じに落ち着いている。

 あそこに掲載されるレビューは、正直なところ玉石混交だ。単なる感想からきっちりとした書評まで様々である。私は常々「風竜胆の書評」への訪問者を増やしたいと思っていろいろ勉強もしているのだが、参考になるようなレビューはそれほど多くない。

 そんなところに「シミルボン」から執筆のお誘いを頂いた。担当者と何回かやりとりして参加を決めたわけだが、あそこの特徴は、プロの書き手が結構参加しているということだろう。本のレビューだけでなく、コラムという区分があるのも他と違っている。要するに他の書評サイトは「本の口コミ」サイトであるのに対して、「シミルボン」は、本に関係したジャーナルに近いものだと思っている。プロの視点を知るというのはなかなか面白い。現在、新しいレビューは、ここを中心に投稿している状況だ。

 ただ、投稿数が増えてくると、何を投稿したかを忘れそうだ(「本が好き」への投稿はサイト内に一覧や検索の機能があるので分かりやすい。)そこで最近ここへの投稿数管理のために「ブクレコ」に登録した。しかし、サイトが重く、本を検索する際にしょっちゅうエラーが出るのはどうにかして欲しい。またここには、自薦で良く書けたと思っているレビューの置き場としても使おうと思っている。

H29.3.18追記
・ブクレコは、手が回らないので、本日退会しました。


 
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