主人公は、総合病院で事務をしている清原しいなという25歳の女性。彼女が働く病院が天羽会(あもうかい)病院というところに吸収合併されたが、昔から働いていた人間は皆辞めてしまった。彼女も結局は病院をやめ、自分がやっていたRPGのユグドラシル・サーガの義勇軍商人隊のマネージャーに転職する。
普通は異世界に行くのは、トラックに轢かれて神さまに転生させてもらうのが定番なのだが、彼女の場合は違う。なんと隣に住んでいる栗栖おばあちゃんが、義勇軍の導きの魔女クリス。彼女の部屋を通ってユグドラシル・サーガの世界に行くことができるのだ。もちろん逆も可で、最期には現実世界で、しいなが大学院生をやっている場面がある。
もう一つ、異世界ものでは神さまからチート能力をもらうというのが定番だが、しいなの場合は神様に合っていない。でもスキルあんかはしっかりある。彼女の持っているスキルは「エグゼル」。そうあの表計算ソフトのようなものである。それを他人と共有できるという能力もある。しいながそれを使って、在庫管理など義勇軍の問題を次々と解決しているのは、なんとも面白い。
そしてRPG時代からの彼女の押し、魔法剣士ヴァルドロイ。ちなみにしいなの初恋の相手らしい。そんなリアルヴァルドロイがいる世界なのだが、二人の仲はどうなるのかな。どうもしいなが尻に敷きそうなのだが。
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