できる人はなぜ、本屋で待ち合わせをするのか? この「ひと工夫」が一流の人生を作る。 | |
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翔泳社 |
いろいろなことに「ひと工夫」を加えればうまくいくようになるという、「できる人はなぜ、本屋で待ち合わせをするのか この「ひと工夫」が一流の人生を作る。」(臼井由紀:翔泳社)。
タイトルからは、「本屋」の効用を説いているように思えそうだ。確かに、待ち合わせのときに、本屋に行くという工夫を加えれば、やる気が高まるということも書かれている。本屋というのは、古今東西のあらゆる知識の宝庫である。私も学生時代に、本屋で専門書の棚を眺めていると、不思議に勉強の意欲が湧いて来たものだ。しかし、本書はそれだけに終わるものではない。実は副題にある「ひと工夫」というところの方が大切なのである。
『「目のつけどころ」をちょっとだけひねる』ことにより、ひと工夫をすれば、色々な事が、前よりうまくいくようになるというのが本書のキモとなるところだ。本書には、様々な「ひと工夫」の方法が満載だが、中でも、「机はなるべく小さくして、収納を限定することで、探し物によるロスを少なくする」とか、「To Do Listより、やらないことリストをつくる」といったようなものはまさに逆転の発想。「人の行く裏に道あり、花の山」といったところか。
すぐにまねできそうなものも多いので、取り入れられるものは取り入れたらよいだろう。発明やデザインなどと違って、仕事のやり方というのは、真似をしてもどこからも文句は出ないだろうから。しかし、ただ真似をするだけなら、単なる前例踏襲である。大切なのは、自分の頭で考えると言うことだ。仕事も、料理と同じで、ひと手間を惜しんではいけない。
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