私は、山間部にあった小さな県立高校の出身だ。どのくらい小さいかというと1学年120人程度しか生徒がいなかったのである。一応は進学校ということになっており、毎年1人か2人は旧帝大クラスに進んでいた。今だったらまず考えられないが、昔はそんな高校が結構あった。
私は京大だったが、同級生には九大もいた。山間部にあったと過去形を使っているのは最近の少子高齢化のために近隣の高校と統合され、私の通った高校自体は廃校になったからだ。田舎だったので塾や予備校と言ったものは存在しなかった。今のように塾に行くのが当たり前になっているような時代ではなかったのだ。大学自体は定員は変わらないのだから、難関校と言われるところは実質難易度は下がっているはずだ。
それはさておき、120人のうち1人か2人旧帝大クラスと言うことは、学校の成績も1番か2番だったと思う人も多いだろう。実は悪くはないが範囲を定めて行われる定期テストでは4~5番目当たりをうろうろしていた。ただ、範囲を定めないような模擬テストでは圧倒的に強かった。大学入試にはどちらが有利かと言うのは言うまでもないだろう。だから私はあまり定期テストという奴を信用していない。ただ、3年になると定期テストの方も順位が上がったのは謎である。
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