主人公は鉄道に乗るのと駅弁が大好きな中原大介というおじさん。妻の優子から結婚10周年のプレゼントとして日本一周鉄道の度に出ることになる。この時点で、おじさんたちは涙にむせぶのではないだろうか。ホンマええ嫁さんや。
大介が東京駅から乗ったのが今はなき寝台列車のブルートレイン。そういえば夜行寝台列車、昔は結構あったようだが、今は定期運行しているのはサンライズエクスプレスだけらしい。最も臨時で運行している列車もあるようなので、乗りテツの人はそちらも狙い目かも。ただ超豪華らしいので、運賃がどのような設定なっているかは自分で確かめて欲しい。
大介君、ブルートレインの中で尾崎菜々という女性記者と知り合う。やはりむさいおじさんより若い美人の女性を主人公にした方が読者の受けがいいからか、続編の「新・駅弁ひとり旅~撮り鉄・菜々編~」では、この菜々さんちゃっかりサブキャラからメインキャラに格上げされている。
ところでこの第1巻では九州各地を巡り、駅弁を紹介するという構成になっている。ただ20年前の漫画なので、今でもここに紹介された駅弁が売られているかどうかは分からないが、見覚えのあるものもいくつかあるので、興味のある方は確かめてみるというのも面白いのではないかと思う。
☆☆☆☆