著者の下村さんは、小児科看護師で育児アドバイザーである。下村さんの長男は灘中、次男は滝中に合格したという。灘中は有名だろうが、滝中というのは愛知県にある東海地方でトップクラスの学校だと言う(私も寡聞にして滝中は知らなかった。何しろ小学校から大学院修士課程まですべて国公立の学校に通ったので、あまり私立の学校には詳しくない)。そんな下村さんが語る子育て論。
皆さんはこんな言葉を知っているだろうか? 「丸い卵も切りようで四角」。タイトルに「声かけ」とあるように、声かけは大切だが、正しい声かけをしないと逆効果になってしまう。そうその心は同じだとしても、子供に自主性、親との信頼関係を築くのはどう言えばいいのか。そういったころを事例を挙げながら示していく。
いくら自分の子供だからといって押さえつけるようなことを言ってはいけない。それでは反発を招くだけだろう。子どもが自発的にいろいろなことをやらないと意味がない。子育て真っ最中の人たちにはそのために必要なヒントが沢山詰まっているように思える。
なお、本書は著者が本書を刊行するにあたって、企画・協力した吉田さまからのいただき物です。お礼申し上げます。
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