文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

また一人いなくなった(思い出シリーズ40)

2024-05-04 14:21:45 | 思い出シリーズ
 久しぶりの思い出シリーズである。以前書いたのが2018年10月であるから実に5年半ぶりである。さすがに昔のことはあまり思い出すことが少なくなり、ネタもなくなってきたので、このテーマで書くことがなくなったからである。

 それでも、今回書こうと思ったのは、もう昨年のことであるが、喪中の連絡が来たからである。それもいつも年賀状をやりとりしている本人ではなくその奥様から来た。本人は昨年亡くなったそうだ。同じ学生アパートに暮らしたことがあり、私が訃報を知ったのはこれで二人目である。音信不通になった人たちの中にも亡くなった人がいるかもしれない。亡くなったT君は、大学こそ違たものの同じ学生アパートができたときにいっしょに入居したということもあり結構つるんで遊んでいた。一つ年上だったとはいえ、今の基準から言えばまだ若い部類に入るだろう。彼は卒業後に生まれ育った県に帰りそこで警察官になっていた。

 また一人、学生時代の知り合いがいなくなってしまった。亡くなった原因は分からないが、みんなそんな年齢になったんだと少し寂しい思いがする。

〇関連過去記事
鬼ごっこ(思い出シリーズ39)
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不要不急の男

2024-05-03 11:58:37 | 書評:その他

 本書は、お茶の水女子大学で長年哲学の教鞭をとられて、現在は名誉教授である土屋賢二さんのエッセイ集である。まえがきによれば、「週刊文春」に連載された「ツチヤの口車」に手直しを加えた文章をまとめたものだということだ。

 私はあまり哲学というものは信用していない(放送大学で少し学んで益々そう思うようになった。そもそも昔はなんでも哲学に含まれていただろうが、根拠のあるようなものは次々に哲学から分離してそれぞれの学問分野を気づいている。要するに哲学とは根拠レスなものを延々と考えるようなものだろう。)ので殆ど読むことはないのだが、土屋さんの著作は別である。なにしろあの自虐的なところが、なんとも抱腹絶倒なのだ。

 ただギャグがあまりにもくどいところがあるので、次に読むときは少し間を空けることをお勧めしたいというのは以前書いた通りである。内容もきれいさっぱり忘れている(ずっと覚えているようなことは一言一句ない(笑))ので、何度も笑えて、ものすごくお得である。いくら本が高くなったといえ、あの値段で長く楽しめることを考えればまだまだ安いといえるのではないだろうか。

 ひとつ大笑いしたことがある。土屋さんの提唱する新競技のひとつなのだが、ボクシングの殴りあいをしながら暗算し、休憩時間にわんこそばの大食い競争をする複合競技というものだ(p34)。本当にやればまさに文武両道(笑)(いや「武」はともかく「文」は少し大げさか?でも暗算でなく大学入試レベルの数学をやらせれば間違いなく文武両道になれるかも?)。他にも土屋さんの提唱する新競技があるので本書を読んで確かめて欲しい。
☆☆☆☆

















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