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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

蝉時雨 香港

2011年06月23日 | 香港

曇り、27度、87%、シグナル3

 セミが鳴き始めてそろそろ二ヶ月半。香港のセミさんは日本のセミさんより大型です。一人で鳴いているときはそれこそ不細工な鳴き声です。

 蝉時雨、セミが鳴きしきることを言う言葉ですが、蝉時雨と聞くとうるさいと思いますか?それとも、静かだと思いますか?セミが鳴いているので、静かなはずはないと思うのですが。

 私が毎朝走るボーエンドー、それこそ蝉の鳴き声しかしない一角があります。両側が高いアカシアの木に囲まれて、明け始めた空が、遠くに葉の間から見えるような場所です。27、28度の中を走っているのに、そこにさしかかると空気がすーっと冷たく感じます。そして、どれだけの数のセミが鳴いているのか、聞こえるのはセミの声だけです。私の足音も、鳥の声すら聞こえません。この一角を走り抜ける間、不思議と私は、静かだなと、思います。

  セミの声に、閉じ込められたような錯覚に落ちいるのです。熱帯性低気圧の影響で、断続的に雨が降る香港です。雨の合間の早朝は、都会とは思えないほど空気が澄んでいます。セミの声、太陽のギラギラ輝く下で聞くと,どうも苛立ちます。それが、薄暗い部屋や、陽の差し込まない森で聞くと、この上なく静寂と感じるのは私だけでしょうか。

コメント (2)
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