雨、26度、95%
12日は中秋の名月です。そして、満月を象ったと言われる月餅。中国発祥の有名な菓子です。この菓子を食べながら、ゆっくりと月見を楽しむ、いい風情ですね。
月餅、日本でおなじみなのは、中村屋の月餅。確かに小豆のあんのものもありますが、本場中国では、あんの数はたくさんです。一番ポピュラーなあんと言えば、蓮の実で作ったあんに、塩漬けの卵の黄身を、満月に見立て入れます。この、甘みと塩辛さの一体感が、たまらなく美味しいのです。
香港にやってきた20年ほど前は、この時期、毎日あちこちのお店の月餅を買っては、食べ比べていました。かなりのカロリーで、一つでうな重ほどとも言われます。あんも、ナッツにハムを混ぜたもの、芋のあん、緑豆のあん。皮も、クッキーのような普通のものから、パイ地のようになった蘇州式のものまで、ほんとにたくさんの種類があります。
15年ほど前、冷たくした柔らかな月餅が作られました。それから、カスタードクリームを固くしたあんの月餅が売り出されました。そして、今ではハーゲンダッツがアイスクリームの月餅を売っています。それこそ、月餅商戦です。
月餅は贈答品に使われます。我が家に毎年忘れずに、届けてくださるのは、これ、
ペニュンシュラホテルのカスタードを入れた月餅です。蓮の実に塩卵と違い、どんな人にも美味しいと食べていただけます。
上にインボスされているのは、 ペニュンシュラホテルの中華レストラン スプリングムーンのキリンのマークです。
中はご覧の通り、西洋人にも楽しんでもらえる美味しさです。中国では、お月見とウサギの間には、関係がないのですが、私は日本人、