曇り、27度、93%
ベトナム式コーヒーを飲んだのは、20年前の事です。香港、ランカイフォンにある”インドシン”で食事の最後にいただきました。そのとき、コーヒーの味とかより、とにかく私の気持ちが動いたのは、コーヒーカップの上にのった一人分のアルミのドリッパーでした。そのドリッパーが欲しいと、なんとずっと思い続けてきました。
やっと、やって来たベトナム、ホーチミンです。香港を発ったのは、早朝。ホーチミンには昼前に着きました。早速、本場のベトナム式コーヒーを飲みに、ドンコイ通りにあるホテルの中庭のコーヒーショップへ。
ブラックと、ホワイトがあります。ミルク好きな私はホワイトを頼みました。さあ出てきました。でも、ミルクはどこかしら?ドリッパーの蓋を取ると、
まだ、お湯が入っています。のんびりと風に吹かれて、待つ事に。待ちくたびれて、時々、スプーンで押したりして。
ふたを裏返してドリップを置きます。コーヒの香りがあまりしません。それなのに、コーヒーの色はとっても濃いのです。スプーンでかき回すと、底からミルクらしきものが広がって来て、たちまちミルクコーヒーに。つまり比重の重い、練乳が底にいれてあった訳です。
待ちましたから、コーヒーはすっかり冷めています。その上、かなりの量の練乳です。甘いのなんのって、たまりません。コーヒーのあとに、お水を飲まなくては喉が渇きそうです。
インドのチャイも、甘くてミルクがたっぷりです。暑いところの人が、甘いものを飲むのは、解るのですが、この、ベトナム式コーヒーには、どうも付いて行けそうもありません。
それに、この一人分のドリッパー、どんなお店に行っても、薄っぺらなアルミ製。まずは、この20年来の憧れの君、コーヒードリッパーは要らないと決めました。
実は、コーヒードリッパー以外にも、ベトナムで是非欲しいと思っていたものが、後2~3あります。さて、うまく見つかりますか。また明日。