小雨、25度、84%
小学生の私に、亡くなった父がくれたカメラは、アサヒペンタックスの一眼レフでした。オートで撮れるカメラの出るずっと前の話です。露出がどうだとかの、訳の解らない説明がありました。その上、小さい私には重たくて。それでも、私のカメラです。ペンタックス独特のシャッターを切るときの音が今も、指先に記憶されています。
デジタル化される前までは、フィルム、現像とお金がかかる趣味でしたが、カメラさえ買ってしまえば、撮り直しもたくさんできますし、便利になったなと思います。それも、ここ10年のことと思えば、環境がめまぐるしく変わって行っているのですね。
8月に家人と福岡に帰りました。香港に戻って、カメラをPCにつないでも、映像が出てきません。急ぎカメラ屋さんに。香港セントラルには、昔から、カメラの専門店が並んだ通りがあります。キャノンに出してみなくては、どこが悪いか解らないというので、その場で、新しいカメラを求めました。壊れたのは、キャノンのパワーショットG9です。このカメラ、4年ほど前に、お礼にと言って頂いたものです。その頃、大きめのデジタル一眼レフに買い替えようと考えているときでした。いただいてしまったので、仕方なくパワーショットを使うことにしました。大きなカメラが使いたいと言っても、年々腕の力が衰えています。使い慣れると、小さいながら、機能が整ったパワーショットはなかなか使い勝手がいいものです。
我が家では、カメラを使うのは専ら私です。G9でキャノンは、4代目です。機種が違っても同じ会社のカメラは、どこか使い勝手が似ています。そこで、買ったのがG12です。少し、機能アップして、重さもやや重めですが、手が使い方を覚えています。
カメラの機械的な様も好きですが、カメラを通してみた物たちが、いつもと違った表情を見せるのも好きです。窓に付いた雨水なんか、カメラを通してみるとほんとにきれいです。
G9、レンズ部分が悪かったようです。昨日、直って無事に帰宅しました。そんなわけで、
兄弟揃っての写真です。うん~、腕の力は落ちたけど、やっぱり大きな一眼レフを、しかもレンズ取り外しのできるのを欲しいと、またしても思っています。