曇り、25度、95%
どっちりと重いドイツパン。ライ麦粉を使うパンは、フワッとは焼き上がりません。最近の健康志向から、雑穀のはいったライパンまで出回っています。ライ麦粉の量が多いパンには、キャラウェイシードの香りが、噛みしめる度に口に広がります。
ルントシュトックは、ライ麦を使わないドイツパンです。お砂糖も、バターも入れますが、その量は僅か。焼成は、蒸気をたてたオーブンで。つまりフランスパンのようにクラストはパリットします。 芥子の実をふって、アクセントに。
日本では、芥子の実は、あんぱんや七味に入っています。あんぱんを食べる時に、芥子の実を味わうことがあるでしょうか?香港は、オースラリアやトルコから輸入された黒っぽい、ブルーポピーシードしか求めることが出来ません。この白い芥子の実は、日本で求めてきました。
ブルーポピーシードは、ドッレッシングやケーキに使われます。ポピーシードケーキは、しっかりと芥子の実の香りと味がします。久しぶりに使う白い芥子の実。香りも、味も、黒い芥子の実より優しいようです。ライ麦粉を使わない、どちらかというと塩味の普通のパンには、キャラウェイシードのような強烈な個性を持たない、柔らかなものが合うようです。