チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

elnaのミシン

2014年06月18日 | 身の回りのもの

雨、27度、94%    雷注意報

 久々にミシンを出して来て繕い物をしていました。初めは調子良く針が進みます。ところが、ものの5分もしないうちに、糸は切れるは、布はつるは、さんざんです。縫い物が苦手な私は、滅多にミシンを使いません。年に5、6回でしょうか、でも、縫いたいものがあるとすぐに出して来て、縫ってしまいます。油を差してやっても、すぐには言うことを聞いてくれません。このミシンもうすでに30歳を越えています。お疲れ気味なのだろうと、2時ほど休ませて、私は本でも読んでます。さあ、そろそろご機嫌が直ったかな?

 elnaのミシンは、息子が幼稚園に入る前に買いました。リュックサックや靴入れ、コップ入れ、母親として出来るだけ手作りのものを持たせたかったからです。そういう私はからっきし針仕事が出来ません。それでも、本を見ながらどうにかこうにか作りました。

 ミシンを買おうと決めて、まず見に行ったのが東急ハンズ。たまたま、ミシン売り場の前面でデモンストレーションしていたのが、このelnaのミシンでした。蛇の目やシンガーのミシンと比べたらお値段はやや高めですが、なんといってもコンパクトです。 横が28センチ、縦が23センチ、奥行きは8センチほど。私が手に持って、片手は息子の手を引いて電車に乗って持ち帰ったほど、軽いミシンです。子供向けのミシンではありません。 ボタンホールだって模様縫いだってお手の物です。直線縫いしか出来ない私には、もったいないくらいの代物です。スイス製のこのミシン、当時の我が家には大きな出費でした。でも、お鍋を買った時のようには主人に叱られませんでした。

 私がelnaのミシンを選んだのは、軽さや機能の良さだけではありませんでした。とにかく、デザインがきれいです。縫い目の表示のグリーンとオレンジとブルー。 MoMA美術館にも展示されているミシンだそうです。  現在はelnaは、ジャノメミシンに吸収合併されています。これを求めた頃は、日本の代理店は、住友商事でした。説明書の裏に一回だけのミシンの講習会の切符が付いていました。早速申し込み、主人に息子を預けて、住友商事の本社ビルを訪ねました。なんと講習を受けるのは私ひとり。年配の女性が懇切丁寧に使い方を指導して下さいました。そのおかげでこんな私でもこのミシンを使えました。

 海を越えてここ香港まで連れて来た電化製品は、アイロンやブレンダー、炊飯器に電気泡立て器、このミシン。変圧器を通して使ううちに、ひとつ壊れ、ひとつ壊れ、今変圧器にかけるのはブレンダーとこのelnaのミシンだけになりました。

 買う時にも、講習の時にも、故障が少ないと言われましたが、確かに一度も修理に出していません。きっと、ずっとずっと私と一緒にいてくれるミシンです。

コメント (8)
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