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最近はイギリスでも、紅茶はティーバックで入れることが多くなったそうです。紅茶のベンダーマシンまであるいうのにはがっかりです。ティーレディーといって、紅茶を美味しく入れる人がそれぞれの会社にいたと聞いたこともあります。アガサクリスティーのミスメープルシリーズに出て来る紅茶の場面は、私の紅茶を入れる原点です。つまり、このティーバックの時代でも、ルーズリーフでポットを使って紅茶を入れます。それにしても、香港の紅茶売り場の棚の5分の4はティーバックです。イギリスのM&Sやウェイトローズの紅茶だって、ほとんどティーバック。ルーズリーフを探すのに一苦労します。
ポットでお茶を入れるのは、待つ時間が楽しみのひとつです。ポットの中で、膨らんで開いて行く紅茶を想像しながら待ちます。ティーセットは3種類持っています。でも、そのどれものティーポットは、6人分入れることが出来る大きなポットです。そんなことを言い訳に小ぶりなポットを幾つか持っています。そのひとつが、青いシジュウカラの形をしたポットです。 イギリスのスタンフォードシャーのセラミック製です。1985年から1995年までの十年間製造されていたものです。中国返還前の香港は、こうしたイギリスのものが、沢山ありました。イギリス人のおばさんがお店のオーナーで、自分の好きなイギリスの焼き物ばかりを置いている店もありました。そんなお店で買ったシジュウカラのポットです。
イギリスのスタンフォードの一帯にこのシジュウカラは多く生息しているそうです。スタンフォード、シジュウカラで検索すると、その生態の動画がたくさん出てきます。大きさをはっきりとはつかめないのですが、この青い羽の色がイギリスの緑にとけ込むような鳥です。スタンフォードシャーはセラミックを中心に窯業も盛んですから、このポット以外にもシジュウカラを象った焼き物がたくさん見られます。
外出先ではどんなに紅茶が美味しいという店でも、紅茶は飲みません。満足したためしがないのです。薄かったり、香りが無かったり。家に帰れば好きなカップに、好きなポットがあります。お外で紅茶を飲むことを考えれば、少々高い紅茶の葉っぱを買ったとしても、安いもの、とこれまた言い訳です。
全部で6つあるティーポット、それぞれ形も大きさも違います。同じように入れる紅茶ですが、ポットのよってこれまた味が変わって来るから不思議です。このシジュウカラの丸いポットで入れる紅茶は、柔らかく感じます。