チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

主人に叱られた買い物

2014年06月16日 | 日々のこと

雨、27度、94%、雷注意報

 結婚して37年、一度だけ買って来たもののことで、きつく主人に叱られたことがあります。もう30年以上の前のことです。先日、二人で台所にいる時その事を思い出し、笑ったものです。確かに、叱られても当然の買い物だったと、今の私は思います。

 その買い物はお鍋でした。30年以上も前は、今のようにデパートのお鍋売り場に行っても、3重層、5重層のステンレスの鍋など売っていませんでした。ビタクラフト、アムウェイで扱っているようなお鍋です。息子の幼稚園のお友達の家で、ホームパーティーという形をとって、その鍋は売られていました。当時はタッパウェアーなどもホームパーティーて売られていたものです。実際にその鍋を使った調理の後、どうですか買いませんか?と薦められました。別の友人が使うビタクラフトの鍋を見知っていて、その使い勝手の良さは知っていたつもりです。ただ単品販売をしていませんでした、セット販売でした。見出しの写真はほんの一部、これ以外にステーキが4枚一度に焼けるパン、その小型、ターキーが丸々入る深鍋と鍋物料理を食卓でも出来る電気パン。それら全部を合わせて、正確な金額は忘れましたが、20万以上しました。

 この鍋は、アメリカのウェストベンド社のものです。ウェストベンド社は、アムウェイの鍋もビタクラフトの鍋も作っています。しかも六重層です。無水でも使えます。主人が私を叱ったのは、この鍋を買ってはいけないというのではありませんでした。ホームパーティーなどという販売形態、つまり、人を集めて場所を提供する人には、売り上げの何パーセントであったり、品物でその見返りをする、商品の値段には当然その分も跳ね返って来るという、その事に私がまんまと乗せられた事を叱りました。しかも、こんな大きな買い物をするほど、我が家の経済は豊かではありませんでした。

 お店では買えない鍋です。どうしても、欲しいと頼んだ挙げ句に、自分でお金を工面して払うから、とまで頼みました。当時、まだ、私は仕事をしていませんでした。たまたま、知人から大学入試前の女の子の数学をみてくれないかと、話がありました。これ幸いにその話を受けました。何回かは忘れましたが、分割払いにしてもらい、やっと手に入れた鍋です。

 常に使う見出し写真の鍋以外の大きなものは、実家の改築が終わると日本に送り返す第一便としてベットの下に荷造りされています。電気パンは、息子の家で活躍中。30年以上私の料理を支えてくれました。写真奥の大きなパンはスチーマーがセットされています。このスチーマーのおかげで、私の料理には蒸し物が沢山あります。右手前のパンは、数年間我が家のご飯炊き用鍋でした。ダッチドームといって、無水で肉を焼く事も出来ます。ダッチドーム仕様で、私は薫製も作ります。アメリカの家庭向きの鍋ですが、充分普通の日本家庭でも使えます。

 今では笑い話ですが、主人にとってみれば、社会の仕組みもよく解っていない奥さんだったのです。叱られたのは当然と思いながら、この鍋を買ってよかったともつくづく思っています。この鍋でもめましたから、以後、10数年は鍋をひとつも買いませんでした。でも、鍋好きな私、重い重い鉄鍋をひとつ買い、ふたつ買い、はい、今では流しの下のハッチの中は鍋だらけです。

コメント (2)
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