晴れ、12度、83%
一昨日の夜、香港に戻って来ました。寒い日本で用事を片端から片付けて行きます。香港に帰った翌日は、こんな私でも少しスローなペースになります。ところが中華圏は来週の月曜日から春節、旧正月のお休みです。しかも今年は大晦日が日曜日と重なっています。食糧の買い出し、銀行の用事やらこれまたすること一杯です。
日本人ですので、暦のお正月は日本式に迎えます。なのに旧正月も地元の人に倣って、少しばかりまねごとをして来ました。まずは、お花を求めに花市に。こんなに押し迫って花市に出向いたのは初めてです。九龍サイド、太子の花市以外にも年末は大きな公園がすっぽり花市になるほど、香港人、旧正月にお花を欠かしません。香港島のビクトリア公園の花市は規模からいうと大きいのですが、花の種類を問うならば、やはり九龍サイドまで足を伸ばすことにしました。
地下鉄の駅を出るとおまわりさんが整理するほどの人の流れです。 黄色いみかんの鉢植えが何処までも続きます。黄色いもの、丸い物は子宝、金運を意味して縁起がいいとされています。 水仙の鉢植えです。白く香りのいい水仙も旧正月の花です。水仙の球根の水栽培は、例年年明けとともに各家庭でも作ります。私も数回挑戦しましたが、真っ直ぐに葉を茂らせるのには、こつがあるようでいつも失敗でした。 真っ直ぐに上に力強く伸びる物に、その年の運勢をのせるのも中国的な考えです。ピラミッド状の開運竹。 真っ直ぐに背高く伸びるグラジオラスは昔から人気の花です。 もちろん百合も香りがよく大振りな物が一斉に地元の花農家から出荷されます。
桃の木は、平和のシンボル。小ぶりな木は家庭用。大きな木はショッピングモールやホテルの入り口に飾られます。見出し写真は、五家一堂ともいわれる木の実です。五世代が一緒に生活する幸せを願う物だそうです。中国人は家族の和を重んじます。ことあるごとに、大きな円卓を囲み家族全員が集まって食事をする光景にこの五家一堂の実を重ね合せて思います。 ネコヤナギはこれまた子宝の象徴です。赤や黄色に彩色されたネコヤナギ。私的には色など付けないで欲しいのですが。
人の多さに呆れながら、結局私が選んだ花は、 コデマリ。日本の福島から輸入された物です。コデマリを見つけると買わずにはいられないほど、コデマリが好きです。枝一杯に花が付くのを待ちましょう。そして、 今年の新色だという百合。つい先日、父の法要には白ユリを求めました。お祝いの旧正月、新色の紅百合が開くのが楽しみです。
さあ、今日から食糧の買い出しです。