曇り、11度、70%
旧正月が明けてそろそろ10日になります。学校も始まりました。中国からの観光客も減って来たように思います。町は通常に戻ったかのようですが、町の何処かで太鼓の音が聞こえます。獅子舞の太鼓です。
獅子舞の太鼓の音が聞こえても、もうこの時期当たり前ですから見にも行きません。数年前までは、モモさん、この太鼓の音が聞こえると家中を走り回って、興奮していました。実際に獅子に出会ったときなど、歯を剥いて向かって行ったほどでした。ところが、モモさんもこの太鼓の音に慣れたのか、いえ、お歳でしょうか、ずっと寝ています。
日本でも獅子舞は見られます。長崎のおくんち、唐津のおくんち。九州北部の秋祭りには獅子舞がつきものです。日本の獅子と香港の獅子、顔つきがかなり違います。中華街がある町なら、もちろん旧正月に獅子舞。
昨日、セントラルのIFCに買い物に出ました。また太鼓の音です。階上から見下ろした獅子舞、なかなか本格的な獅子舞です。香港中に獅子舞をやっているグループは数にしてどの位あるのか知りません。旧正月でなくても、大きなビルの開業、中華レストランの開店にも獅子舞はやって来ます。いつもいつも獅子舞の仕事があるわけではありません。以前、香港のテレビ番組が獅子舞のグループの練習風景を流していました。殆どはプロではなくて、街街の地元の若者のアルバイトのようです。
昨日見た獅子舞、服装も舞も素人っぽさがありません。流石一流のショッピングモールです。
お店一軒一軒を廻りますから、かなりの時間あのうるさい太鼓の音が聞こえます。店に依って、獅子の対応も違います。お店の中まで入れるところもあれば、大事な門口だけで挨拶をする店もあります。久しぶりに珍しい光景を見ました。 店の門口に吊り下げられた縁起物を伸び上がって頂くこの様子です。 旧正月前になると市場にはこうして根付きの野菜を束ねて売っています。来る年の無病息災、商売繁盛を願う縁起物です。家庭でも門口の神様に祀ったり、神棚に吊り下げるそうです。
黄色い獅子も白い獅子もいますが、やっぱり旧正月は赤い獅子が似合っています。久しぶりに立ち止まって見た獅子舞です。獅子の横に立つ女性、大きな赤い布袋を肩から下げています。店店から心付けが渡されます。大きく膨らんだ袋でした。香港の町、あと数日は何処からともなく太鼓の音が聞こえます。