曇、27度、79%
春先、グラジオラスの球根を植えました。5月の終わり頃からまっすぐな平行葉脈の葉が出て来ました。この剣のような葉が中国の人にも好まれます。「唐菖蒲」と言われ、縁起を担ぐ香港では旧正月、春節の花の一つです。今考えると、あの寒い時期にグラジオラスを咲かせるということは温室栽培だったのかもしれません。私の背丈ほどもある色とりどりのグラジオラスを年末ともなれば抱えて歩く人を見ました。
数日、雨足の強い日が続きました。花が咲き始めたグラジオラスです。植えた球根は様々な色が入っていました。細く鋭い葉が倒れてはと支柱を立てました。夜中の雨と雷、朝が明けると数本グラジオラスが倒れています。雨の中大きく咲きました。家に活けることにしました。昨日は青空が広がりました。 10数個植えたグラジオラスは一つまた一つと咲きます。香港で見ていたグラジオラスの花の色と庭のグラジオラスの色が違うように思います。香港のグラジオラスは色が濃厚でした。ところが日本のものは花びらが透き通るような軽やかな色の花です。ピンクも黄色ももっと濃い色合いの香港のグラジオラスでした。色の好みも国民性を感じます。
紫陽花は少しづつ色を秋色に変化させています。この雨ですっかり華やかな紫陽花からシックな紫陽花に変わりました。
グラジオラスはそんなに好きな花でなかったのに、庭に植えたのはきっと香港を懐かしむ気持ちからだと思います。紫のグラジオラスの球根を植えたはずです。初めて見る紫のグラジオラス、どの蕾かなと待ち遠しく思います。