曇、19度、90%
武蔵野の深い緑に初めて接したのは小学生の頃でした。生まれ育った福岡の木々とは大きさも種類も違いました.大きな幹の並木道を歩いたそのとき、不思議なくらいの安心感に包まれたのを覚えています。ところが高校を出て私が住んだ場所は東京の南西部、同じ東京でも武蔵野の面影はありません。結婚して子供を授かったのもその多摩川沿いの土地でした。
主人が長年お断りして来た本社勤務をお受けすることになりました。本社に近い武蔵野に住まいを構えることになりました。 昨日は電化製品などを揃えました。香港からの荷物はまだ着きません。日本での生活、主人は33年ぶりです。当面は香港にも行き来があると思います。マンション住まいですが、見える景色が香港のそれとは全く違います。玄関を開けると、 ベランダからは芝のある周囲1キロほどのトラックが見えます。日本の玄関ロックの精巧さに驚きます。 周囲のお店の様子や交通の便を確かめていると、「ここに住むのは僕だからね。」と主人。ココさんと私は福岡住まいです。主人が福岡に戻る度、「いいよ、泊めてあげる。」と言っていた私。今度は私が上京する度に「泊めてあげるよ。」と主人に言われそうです。
イチョウの木一つとっても、木姿や大きさが福岡のものとは格段違います。木の種類も違います。2年前、北海道に初めて行った折にも同じことを感じました。日本の土地土地の土を体現している木々です。仕事が忙しい折でも武蔵野の緑が主人に憩いを与えてくれると思います。