晴、11度、60%
キッシュを作り始めて40年近くになります。私の料理のノートには、バターとラードを小さく切って冷蔵庫で冷やして作るレシピが書かれています。ある頃からラードは省くようになりましたが、粉と合わせた生地を冷蔵庫で2時間以上寝かせて作ってきました。最近、お菓子作りも意表をつく手順でしかも美味しく作られています。ジェノワーズを作るときは卵を室温に戻してと言われていたのに、今では卵白を凍らせて作る方法まで出てきました。キッシュの生地にしてもバターの扱いが面倒なので太白胡麻油を使って手軽に作るレシピを見かけます。そろそろ私の古いレシピを書き換える時が来たようです。
いただきもののタケノコと冷蔵庫にあったベーコンでキッシュを作ることにしました。太白胡麻油がないのでオリーブオイルで生地を作りました。生地は寝かせることもなく直ぐに型に敷くことが出来ます。めん棒でのばすのも随分楽です。
棒状に切ったタケノコとベーコン、アパレイユの卵液にはグリエールチーズがないので粉チーズを入れてみました。 今までだと生地作りから最低でも3時間かかったキッシュが生地の空焼きを含めても1時間ほどで焼き上がりました。ただ、油脂をバターでない液状のものに変えると焼き色が薄いと感じます。
タケノコの癖のなさをベーコンで補ったつもりでしたが、いまひとつ。そこで食べる前に黒胡椒を挽きました。 味にアクセントが生まれます。
タケノコとミルクやチーズとの相性がいいのも知りました。15センチのキッシュをお昼ご飯に全部食べました。キッシュやパイを作るときは生地作りの煩わしさを感じますが、新しいレシピを読んでいるとハードルが低くなっているのを感じます。新しいレシピを取り入れて行くつもりです。