チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

レモンの花

2020年04月26日 | 

晴、16度、70%

 この10日ほど、明けたばかりの庭に降りると甘い香りがします。レモンの花が咲きました。春咲く柑橘系の花たちはこの甘い香りを持ちます。種類にもよりますが、温州みかんが獲れるみかん山は今頃山がすっぽりとこの香りのはずです。日差しが出始めた頃このみかん畑に立つと、目眩がするほどの香りに包まれます。目を閉じると花々に集まるミツバチの羽音が聞こえます。みかんの花も白く、果物の大きさに比例してレモンの花より小ぶりです。

 2月も終わりに近づくとレモンはやや赤みを帯びた蕾をつけます。 蕾は香りません。開き始めて白っぽく見える頃からいい香りです。この裏庭の真ん中には半年近く花をつけるローズマリーがあります。ローズマリーの花が終わり、月桂樹や山椒が地味な花をつけました。ミツバチは香りのない花にも集まります。この時期はこのレモンの花が集蜂力No. 1です。

 レモンの花はさほど長く咲きません。花が落ちて梅雨に入る前ごろから花の後に緑の小さなレモンの子供がつきます。夏の暑さの中、緑のレモンはゆっくりと大きく育ちます。なかなかあの綺麗なレモンイエローにはなりません。じれったく思うと急に11月ごろから色づきます。まだ若木の我が家のレモンの枝は、そのレモンの重さでたわみます。一箇所に花がたくさんつく種類のレモンは時としてレモンの実も2つほどなります。

 早朝、街を走っていると柑橘類の花の匂いが流れて来ます。立ち止まって周りを眺めると小さな白い花が目につきます。同じ道を走っていますので、今ではどこに何の柑橘の木があるか覚えています。

  今年もたくさん花がつきました。表の庭には「ハゴロモジャスミン」の花も咲き始めています。こちらも甘い香りです。香りを嗅ぎ比べると、レモンの甘い香りはその奥に爽快感があるように思います。「ハゴロモジャスミン」は甘ったるい南洋の香りです。

 昨年このレモンの木は晩夏にもう一度花をつけました。花数は少なく、晩夏に咲いた花の実はやや小ぶりでした。甘い香りを嗅ぐために庭に降りると、大きく深呼吸をします。頭の先からスーッと目覚める一瞬です。

コメント
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