晴、12度、90%
暖かくなって、定期的に雨が降ると雑草がニョキニョキ、庭木は一度に新芽を広げて育ちます。新緑です。ほんのひと月前までのあの色もない閑散とした庭はなんだったのだろうと思い、喜びます。ところが喜ぶのは束の間です。木と木の枝がぶつかり合う、開き始めた新芽が雨樋の上に被さる、次第に目障りになって来ます。
少し早いのですが、新芽の剪定、枝払いを始めました。手始めはコナラの木です。3メートルほどありますから、脚立、ハサミを2種、そしてココさんを引き連れての仕事です。 帰国後2回は屋根からも剪定しましたが、万が一こんな時世の時に大怪我でもしたら大変ですから、脚立からだけ切ることにしました。どんなに脚立をしっかり立ててもこの上でバランスを取るのは難しい、しかも木を切るために力を入れればその力の反動がきます。それでも脚立に上がってずっと遠くが見えると得した気分になります。
ココさんは上からバサバサ落ちてくる木の枝で遊びます。 枝を払うと空が見えて日差しも入ります。木は定期的に枝を払ったり切ることでかえって育つこと、いい姿になることは小さい時から植木屋さんに付いて回っていたので自然に覚えました。
せっかく花を咲かせているツツジも塀に枝が当たって台無しです。そんな時は紐をかけて枝を引き寄せたりもします。花桃もあっという間に実を付けて、大きく緑を伸ばしました。下枝を払うことも必要です。
ひと雨ごとに枝が強くなります。だんだん女の私では太刀打ちできなくなるので、こうした早い時期から少しずつ剪定を始めます。一日では終わりません。今晩からの雨でまた緑が増えます。梅雨に入るまで、幾度も脚立やハサミを持って庭を回ります。
木を切るだけならいいのですが、切った後の枝を整理してゴミに出すのがまた一仕事です。「ああ、花が咲いた。」「ああ、緑が綺麗ね。」と手放しで喜びたいなあと春になると思います。