雨、19度、92%
ココさん、4歳4ヶ月、特別なことは何一つ教えていません。お手も出来ません。唯一教えたことは「食前の待て」だけです。我が家にやって来た当初はトイレのしつけのために「ご褒美」をあげていました。ココさんは気管が短く細いので「太らせないように。」と獣医さんから注意を受けています。それで日頃はおやつもありません。
ココさんに教えもしないのに見せてくれる得意技があります。名付けて「ココ座り」ある日、急に始めました。人間のように垂直に腰を据えて座ります。 初めは家具や私の足に背中をもたげていたこともありましたが、今では背もたれなし、数分間この状態を維持します。私が写真を撮ろうと動くと首を回すことも出来るようになりました。この姿勢、何を思ったのか急に始めます。「上手になったね。」と褒めてやりますが、一度も「ご褒美」をあげたこともありません。
この姿勢自体不思議ですが、もう一つ不思議があります。「寒い時期」だけ「ココ座り」をします。夏の暑い間一度もしませんでした。成長してしなくなったと思っていると、秋に入り涼しくなってまた「ココ座り」が始めりました。何が引き金でこうして座るのかもわかりません。私が本を読んでいるとその足元で、刺繍をしていると私の見える場所で、PCに向かっているとすぐ横にある自分のお座布団の上で、前触れもなくこうして座ります。普通の犬の座りから上体が立ち上がります。「すくすく」といった感じです。
「さあやってご覧。」というのではありません。自発的にしかも急にです。ですから友人がこの「ココ座り」を見たいとおみえになっても必ずしもお見せできるとは限りません。主人ですら見たのは数回です。
4歳になったのに、今だに夜中には起きて走り回ります。何にスィッチが入ったのか家中を走り回ることもしばしば。そんな様子からは想像できない「静」の姿「ココ座り」です。この秋はさらに安定度が増しました。
「ココ座り」を始めるとどんな大事な手仕事をしていても、手を休めて見て褒めてやることにしています。 寒かった2、3日前は1日に何度も「ココ座り」。この座りの間、ココさんは一体何を考えているのか?
こんなココさんと一緒の毎日は心が和みます。「ありがとう、ココさん。」