晴、15度、52%
秋刀魚を食べる時、いつも2、3匹いただきます。3匹一度にのせるのは長方形の長辺20センチほどのお皿です。持ち重みのある陶器の皿は、刻紋が施されそこに呉須の釉薬が流れ込み、底の縁にはガラス状に光る緑が薄く見られます。鳥の模様と色合いが好きで求めた皿です。 ご飯の後、流しで洗っている時この皿をずっと眺めていたいと思いました。よくあることです。
そこで、皿立てを出して来て、居間の時計台のガラスケースに収めました。 皿ばかりでなく、日常使いの小鉢やぐい呑、時にはカップアンアドソーサーもこのケースに並びます。気が向いたときに入れ替えては楽しむスペースです。
30センチ近い大皿は食器棚には収まりません。収納代わりにこれらの皿も季節に応じて玄関に飾っています。 この大皿も実際に食卓に上ります。今からお鍋のシーズンです。人数が多いときには具材を大皿に並べてお鍋の横にスタンバイ。我が家に飾られている皿は全部、実際の食器です。収まりが悪い、ずっと見ていたい、ただそれだけで皿を飾ります。
飾るというと大げさです。「見えるところに置いている」と言った方がいいかもしれません。ぐい飲みなど手の中で触っていたいものは、机の上に置いて日々触ります。長年かけて集めて来た好きなものを身近に置き、物から安らぎをもらうこともあります。
秋刀魚のシーズンです。次に秋刀魚を食べる時は、このケースから皿を出し使います。そしてまた、このケースに仕舞います。