晴、8度、68%
新建築の家やマンションの並んだ窓にカーテンがかかっている様子は美しいなあと思います。カーテン越しに見る外の景色も風に揺れるカーテンも趣があります。外観上、人目につくカーテンです。建物との調和が肝心です。
3年目のこの夏、この家のことで気付いたことがありました。夏の盛りから秋口にかけて座敷に朝の10時過ぎまで強い日差しが差し込みます。以前は気にならなかったのに、この夏は座敷の縁側で毎日刺繍をしていました。クーラーをつけても日差しの強さで、一向に涼しくなりません。しかも、絨毯や家具にまで日は差しています。窓の外に「よしず」を建てようか考えました。「よしず」を見に行ったものの作りが良くありません。「簾」をかけようかと思いましたが、これまたお手軽な作りのものばかりです。
座敷と呼んでいますが、改築で板張りになり、「回り縁」は一部が閉ざされ、縁側から一歩入ったところにあったガラス戸は取り外されています。 空間的な広がりを求めた結果です。
改築前は冬は「ガラス障子」、夏になると竹簾を使った「夏障子」が入っていました。日本らしい季節感を大事にした空間でした。
迷っっているうちに秋になり、寒さがやって来ました。縁側のガラス窓は2重ガラスです。夜には今式の雨戸を閉めます。それでも広い空間は寒々としています。夏の日差しと防寒のために「カーテンをつけようかな?」と思い始めました。
散歩の時は同じ年代の日本家屋にどのようにカーテンが施されているかを見て回ります。回り縁の家でもレースのカーテン付きの2重カーテンが大半です。カーテンが当たり前の世の中です。私は今だにこの「以前の座敷」にカーテンは似つかわしくないのではと思います。下の道行く人からもこれだけの窓のカーテンは目につくはずです。
ロールカーテンも考えましたがあまり防寒性はなさそうです。家は住んでみて少しずつ不備を改善して行くものです。このままを保ちたいのが本音ですが、日除け、防寒の対策を考え中です。ここ数ヶ月、私の頭の中を行ったり来たりの悩み事です。