雨、10度、90%
昨日は3月中旬並みの気温、晴天に恵まれると予報でした。主人の実家の整理を始めています。寒い日や雨の日は気が進みません。こんな天気の日に少しでも片付けなくてはと思っている時でした。義母の施設から電話を受けました。「前夜8時ごろベットから落ちて、打った部分が腫れているのでどうしましょうか?」痛みはさほど強くないそうです。施設で診てもらっている通いの医師は内科医です。整形外科の受診を希望しました。日曜日なので当直医が外科医のところを探してもらうと、義母が再三入院をした病院が引き受けてくれることになりました。私は急ぎ車を走らせました。
病院の前には救急車が停まったままです。聞けば中で義母のPCR 検査をしているとのこと。院内で待っていると緊急入り口からストレッチャーの音がしますが、立ち入り禁止です。まっすぐレントゲン室に運ばれてようです。許可を得て、レントゲン室へ。医師と簡単な今までの骨折経緯を話して義母のそばに行きました。不安だったのでしょう私を見ると義母の頬に涙が流れました。レントゲンでは大きな骨折は見られませんが、股関節を人工骨に置換したあたりが腫れているので、MRI に入りました。かすかですがヒビが見られます。
骨折やこうしたヒビは動かなければ治りますが、義母の認知症の具合から「じっと寝ている」ことを理解させるのが難しいと私が言うと医師は入院を勧めました。少しでも安全な環境が望ましいのですぐに入院手続きです。この病院なら義母は顔見知りの看護師や医師がいるので、不安がないはずです。一度入院病棟に行けば面会は退院時までできません。義母の手を握り幾度も「じっと寝てるのよ」と繰り返しました。
慣れた病院ですが入院手続き、入院の支度という仕事が待っています。新しいタオルや下着を買い揃え、一つ一つに名前を書かなくてはいけません。 ストロー付きのこのカップ、新しいものです。母の時からこのコップに何度名前を書いたでしょうか。下着の数はオムツに変わったので少なくなりましたが、それでもひと荷物できました。入院書類もすべて記入して、午後には再び病院に戻りました。
病室付きの看護師に荷物を渡す折り様子を尋ねると落ち着いているとのことです。私も朝から張り詰めていた胸の内が解けました。家に着くと、すでに5時前でした。空を見上げると今にも雨が降り出しそうです。少なくとも1ヶ月は入院予定です。来週は義父の命日、墓参の帰りに義母に面会しようと思っていました。95歳、それなりに認知症も進んでいますが、我が家の最後の父母です。香港にいる主人も心配のはずです。私の次の身元保証人、緊急連絡先は全て東京の息子に今回変更しました。家族みんなの思いが義母に伝わりますように。
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